君の人生、変えてあげる。 289
自然に部長の三浦先輩のまわりに集まる。
このプール、上の方にいくつかの窓があって光が差し込んでいたが、誰かがボタンを押したのか、今はブラインドが下ろされてすこし薄暗い感じになっている。
「えーと、第二部、なんですけど、今日は男子の酒本君がいます。酒本君、参加する?」
一般常識的には、ここで辞退するのがいいのかも知れないが、梨奈ちゃんはじめ、何人かが肯定を促しているのが伝わってくる。
「はい。参加します」
「そっか。じゃあ、ぜひ」
三浦先輩は僕の言葉を聞いて、ニコリと微笑んだ。
少し嬉しくなった。
「いつもとちょっと違った雰囲気になるかもだけど、あくまでいつも通りにね」
「はい!」
三浦先輩の掛け声に元気よく返事する水泳部の下級生一同。
もちろんその中には池江さんもいる。
三浦先輩がその場でゆっくり水着を片腕ずつ外していく。他の水着を着た人もそれぞれ脱いでいっている。
そして、梨奈ちゃんとかタオルを巻いた何人かはゆっくりタオルを取って、何も身につけていない状態になる。
いつもの着替えとはまたまったく違う雰囲気にドキドキする。
僕も脱ぐ。すっかり上を向いたソレが引っかからないように、ゆっくり脱いでいった。
向かい側で僕を気にしながらゆっくり水着を脱いでいくのは中等部の女の子たち。
その中には池江さんの姿もある。
彼女はいち早く裸になっていた。
そして、僕も…
「ルナ、早く」
「う、うん…」
梨奈ちゃんたちがプールに飛び込んでいく。
池江さんに促されルナという女の子もゆっくりと水着を脱いだ。
見たところ最も小柄なその子は、脱いで、僕と目が合った瞬間に目を伏せた。
僕も見てはいけないものを見たような気がして目をそらした。そのルナという子のソコにはまったく毛が無かった。
「ルナは中1なんですよ」
池江さんが説明する。