君の人生、変えてあげる。 279
奥の方は壁のようになっている感じ。
僕は中に入れる指を二本にして、景さんのそこを刺激する。
「あっ、んん、はあっ…!」
中で掻き回すと景さんは表情を歪め、悶える。
「ああ…すごい…こんなの、ダメ…」
クール…いやほとんど無表情の景さんはそこには全くいなかった。
景さんの「もっと!」の声に応えて、数分間そうしていたような気がする。もともと暑い部屋の中だが、景さんは気温以上に全身くまなく汗びっしょりになっていた。
「ねぇ…ねぇ、その…指じゃなくて、の方は…あぁ…入れたくならない?」
ズボンの下の分身は、景さんの言うようになりたいとばかりにパンパンに膨らんでいるのが想像できる。
しかし…
「景さんは、いいんですか…?」
「君となら、酒本くんとなら、私、すべてを捧げられる。それに、過去の嫌な自分を乗り越えて、新しく生まれ変わることだってできるかもしれない」
笑顔と涙が入り混じる、そんな顔で景さんは言う。
それなら、僕もその思いに応えたい。
「景さんのために頑張ります…あと、僕のこと、拓真、でいいですよ」
そう言いながら、ズボンのベルトを下ろしゆっくりと脱いでいく。
「ええ…じゃ…た…くまくん…お願い…」
僕は片手で景さんのその場所を刺激し続けながら、トランクスも下した。
少し顔を上にあげてこちらを見ていた景さんは顔をゆがめた。
「大丈夫ですか?」
「ああぁ…それは、痛いだの、苦痛だけしかなかった…それを思い出して…しまった。でも、きっと拓真君と…乗り越えるんだ…さあ!」
景さんは懸命に、健気に僕を求めてくる。
その思いに、こちらも全力で応えたい。
「いきますよ」
「いいよ、早く…」
僕はいきり勃ったモノを景さんの中に押し進めた。
「あああっ、うっ、んん…あっ」
景さんの表情が苦悶に歪む。
「ああ…入った…ひとつになったんだ…」