君の人生、変えてあげる。 265
「いい?」
僕が小さく尋ねると薫ちゃんはこくんと頷いた。
それを見て僕は薫ちゃんの中に自らを導いた。
「ああっ」
薫ちゃんが小さく叫ぶ。
由佳里ちゃんに比べるとちょっときつい。
僕は少しずつ腰を動かし奥を目指す。
「ええと…こうしたほうが、いいのかな…」
薫ちゃんは、腰を僕に任せて、仰向けになっていき、縁の岩を両手で掴んだ。
「文芸部だもん…それなりに、いろいろ、文字では、研究しているよ…たっくんが…楽になるようにするよ…」
薫ちゃんの顔に朝日が当たる。そのまぶしさになのか、薫ちゃんは目を閉じる。
「ありがとう。気遣ってくれて」
僕は、薫ちゃんの体を手で支えながら、腰の動きを速めていく。
「ああっ、イイ、気持ちいい…」
瞳を閉じ、僕の送り込むモノを受け入れる薫ちゃん。
目の前で豊かな胸がゆさゆさと揺れる。
「ああっ、あっ、ああっ…」
「薫ちゃん、気持ちいいよ」
「私も、たっくんの、すごくイイの…」
僕はふと、屋内からの視線が気になった。何人かがこっちを見ているような気がする。でも薫ちゃんはそれはあまり気にしていないようだった。
なので僕もそれは気にしないようにして目の前の薫ちゃんとのことに集中した。
「薫ちゃん、薫ちゃん…」
「たっくん…もっと…」
最初は抑えていた声もお互いだんだん大きくなっていった。
伊織ちゃんと由佳里ちゃんはちょっと離れたところから僕らを見ている。
特に何か言うわけでもなく、温かく見守られている感じがした。
「ああっ、ああっ、たっくん、もう、ダメ…イク…イクうっ…!」
「薫ちゃん…」
彼女の声がひときわ大きくなったところで、僕も限界を迎える。