君の人生、変えてあげる。 259
…昨日似たようなことがあったなと思いながら、ここはある意味公衆の面前、変な声が出ないようグッとこらえ我慢する。
「たっくんのたっくん、すごく熱い」
「えっ…そこは…」
「全部洗ってあげるから、私のサービス」
由佳里ちゃんが微笑む。
そこはあっという間に泡に埋まっていった。
その中で、そっと皮を剥く由佳里ちゃん。
「痛かった?」
「全然。そんなことないよ」
「痛かったりしたら言ってね」
伊織ちゃんは僕の後ろの穴を、多分よく泡立てて洗ってくれている。引き続き変な声を出してしまわないよう気を付ける。
痛いというよりは、どちらかというとくすぐったいような感覚に襲われる。
必死に鳴って声が出そうになるのを我慢すると、2人の手の動きがピタリと止まる。
「たっくん、もういいよ」
「全部洗えたね」
「あ、ありがとう…」
全身泡塗れだ。それにしても変な疲れがどっと押し寄せてくる。
「じゃあ、全部流しましょう」
由佳里ちゃんがシャワーを手に取る。
「熱くない?」
「うん、ちょうどいいよ」
由佳里ちゃんは、下からも含めて全身くまなくシャワーで泡を洗い流してくれた。
そして、硬くそそり立った僕のモノが再び現れる。
「やっぱり出したいかな?」
後ろから伊織ちゃんが言う。
「朝だからこうなるんだ、とか?」
由佳里ちゃんはそんなようなことを言った。
それは、半分合ってるけど半分そうじゃないよ。
…どうであれ、いつまでもこんな状態では恥ずかしい。
しかしいつまでもシャワーの前にいるのも怪しまれる。
「伊織」
「ああ、おはよう」
伊織ちゃんに声をかけてくる女の子が。
他のクラスの子だ。たぶん初めて見る…子だと思う。
「たっくんは初対面?3組の鹿谷薫。文芸部なんだけど」