君の人生、変えてあげる。 243
「いいよ」
栞ちゃんにそれだけ言う。
余裕があるように装っているけど、僕の方も我慢ができないでいた。
凛ちゃんとして、結構な量を出したにもかかわらず僕のソレは再び勃ち上がっていたのだ。
側の小箱からもう一つゴムを取り出し、ソコにつける。
栞ちゃんの両足を広げ、ゆっくりと近づける。
「あうっ!」
ソコに接した瞬間、栞ちゃんは声を上げる。
もう、指の時よりは、進みやすくなっていた。それでも、痛くならないように、注意深く進む。
目を閉じる栞ちゃん。それでも
「来て」
栞ちゃんは、小さい、しかし、力強い声でささやく。
何度も経験してきたが、この瞬間はいつも力が入る。
僕は懸命に、力を振り絞ってその奥へ突き進む。
「あ、う、うあっ!」
ビクッと栞ちゃんの身体が震え、瞳がギュッと閉じられた。
「全部入ったよ、栞ちゃん…」
「よかった…想像してたほどは…痛くなくて…」
栞ちゃんは目を閉じたまま、笑顔を浮かべた。
「私も…たっくんと一つになれたんだ」
「うん、栞ちゃんと、一つだよ」
一旦そこで止まっていた僕はそう言って、またゆっくりと前後に動き始めた。
動きを早めていくにつれ、栞ちゃんの中がギュッと僕自身を締め付けてくる。
それに思わず声を出してしまいそうになるが、歯を食い縛って何とかして堪える。
「ああっ、ああっ、たっくん…」
栞ちゃんが切ない声を上げる。
「いいっ、たっくん、気持ち、いい…」
額に汗が滲む。
感情が入り乱れているのか、栞ちゃんは大粒の涙を流しながら僕を受け入れていた。