君の人生、変えてあげる。 241
「凛ちゃんこそ、ありがとう」
指でその涙を優しく拭って、僕も凛ちゃんに言った。
なんだか熱いものがこみ上げてきそうだった。
ひとつ、ため息をついて次のことを考える。
栞ちゃんだ。
視線を移すと、ハッとした顔でこちらを向く彼女がいた。
何か妄想をめぐらしていて、現実に戻ったというような感じだった。
「栞ちゃん」
その背後に立って、優しく身体を抱きしめた。
「たっくん…」
栞ちゃんは小さく言い、そして、振り返って、少し背伸びして、僕にキスした。
僕も、それに応えて、何度も唇をつけた。
いつしか、栞ちゃんは僕に向かい合う向きになっていた。パジャマのボタンは、いつの間にか外していた。
驚くことはない。
僕と凛ちゃんがしていたのをずっと見ていたんだ。栞ちゃんだって我慢できなかったのかもしれない。
パジャマを完全に取り去り、栞ちゃんの上半身をあらわにする。
すべすべの白い肌、小ぶりだが形のいい胸に手を伸ばした。
「あ…たっくん…私、いろいろ想像してた。やっとかなって、うれしい…」
「僕もうれしいよ」
僕はその胸をやさしく刺激していく。
「あの、あのね、たっくん…」
栞ちゃんが小声でささやく。
「いろいろ想像してて…こっちのほうも、早く…触れてほしい…かも」
栞ちゃんはねだるように僕に求める。
肌がほんのり赤く染まり、少し息遣いが荒くなった気がする。
「下の方も脱がしていいかな」
「うん…いいよ」
僕が栞ちゃんのパジャマの下の方を脱がそうとすると、栞ちゃんは腰を浮かせてそれに応えてくれた。