君の人生、変えてあげる。 237
ちょっと急ぎ過ぎた。
自分で勝手に行動してマイナスの評価を与えてしまっては僕だけでなく飛鳥ちゃんはじめクラスみんなに迷惑をかけてしまう。
「今はゆっくりしてようよ」
「そうだね…そういえば合宿から帰った次の日は休みだっけ」
そう、みんな疲れているのに授業をやっても成り立たないだろう、ということで、休みになっている。
「ねえ、ここは、ここでまだ仲良くなっていない人と、仲良くなろうよ」
歩ちゃんが言う。
いつの間にか、凜ちゃんと栞ちゃんが近くに来ていた。
この班で『仲良く』なっていないのが、その2人だ。
「みんなから話を聞いてたんだ…私も、たっくんといつか、って」
栞ちゃんが頬を赤く染めながら言う。
「たっくん、いいかな…」
「もちろん」
凛ちゃんの短い問いに、僕は即答した。
凜ちゃんは顔を近づけて目を閉じた。僕は、自然にキスしていた。
短いキスのあと、凜ちゃんはパジャマのボタンを手早く外していった。その下には、何も着けていなかった。
僕も、Tシャツを脱いで上半身同じ状態になった。
上半身裸で向かい合う。
栞ちゃんが後ろでその姿を見ており、後のみんなも視線がこちらに集まる。
「たっくん…」
「僕に任せてもらえる?」
凛ちゃんが小さく頷くのを確認して、その後で両手を胸へと伸ばす。