君の人生、変えてあげる。 234
「大丈夫?」
「うん…大丈夫…こういう瞬間、いつか来るんだ、って思ってた。今回、たっくんと、チャンスがあるかも、って聞いて、期待半分、不安半分、だった。でも、ううっ…うれしい」
「僕も、こうして、紗枝ちゃんと仲良くなれて、うれしいよ」
そういって、僕はやや奥までソレを持っていった。
「ああっ!!……う、ううっ」
紗枝ちゃんがちょっと苦しそうに、瞳をさらにきつくギュッと閉じた。
その表情を見て、僕は少し動きを止める。
ここで『大丈夫?』と尋ねるところだろう。
ただ、今まで経験してきて、皆『続けて』と僕にせがんできた。
きっと紗枝ちゃんも同じ気持ちだと思う。
僕は少しずつ、紗枝ちゃんの身体を案じながら自らを奥へ奥へと送り込み続けた。
「うぅっ…うぅっ…あぁ」
苦しそうだった紗枝ちゃんの表情に安堵が見えた。
「たっくん…ありがとう」
紗枝ちゃんは首を起こし、僕にそっとキスした。
僕は、しばらく、そのままの体勢で紗枝ちゃんを抱きしめた。
「ああっ、あっ…たっくんと繋がってる…」
紗枝ちゃんはうっとりとしながら僕の背中に手を回す。
「紗枝ちゃん、どうかな」
「嬉しい…それにすごく気持ちいい…」
「もう少し動いていい?」
「来て…もっと…たっくんの…ああっ」
僕はさらに腰を振り続けた。
「う…ああっ…紗枝ちゃん…」
「たっくん、たっくん、いいぃ…」
しばらくののち、だんだん我慢ができなくなってくる。
「たっくん…よかったら、中…しても、大丈夫…」
紗枝ちゃんは、一部聞き取れないような小さい声で言った。
「えっ、でも…」
口ではそう言ったが、体の方は、緊張が緩んでしまった。