君の人生、変えてあげる。 233
そんな思いを巡らせながら僕は紗枝ちゃんの中を指でかき回していく。
紗枝ちゃんの手が僕の背中に伸びそうで、手前で止まる。
「ああっ、あっ…ああ…」
紗枝ちゃんは瞳を閉じ、僕の指を受け入れうっとりした表情を浮かべる。
「紗枝ちゃん」
「?」
「ここから、どうする?」
紗枝ちゃんは目を閉じ、文を読むように、言った。
「紗枝は、たっくんに、やさしく、してもらう…」
よし。僕は、紗枝ちゃんを“お姫様だっこ”した。
歩ちゃんとか、そのほかもう少し遠くから見ていた人からも“おおぉ”というような声が上がる。
僕は、ゆっくりと歩き、さっき沙奈恵ちゃんが横たわった場所に、そっと、紗枝ちゃんを下ろした。
「たっくん…」
紗枝ちゃんは僕を見上げ、微笑む。
「紗枝ちゃんに、優しく…だね」
自分に言い聞かせるように言うと、紗枝ちゃんも頷いた。
閉じている紗枝ちゃんの両足をゆっくりと広げていく。
紗枝ちゃんは僕にすべてを委ねてくれた。
そして、僕は紗枝ちゃんに覆い被さり、そっとキスをする。
「恐くない?」
僕は、唇を離して、小声でそう言った。ちょっと、震えているように感じたから。
「大丈夫。きっと、優しくしてくれる、って、信じてる」
僕はもう一度軽く、手で紗枝ちゃんの顔から下半身に向かって撫でたあと、開いた脚の付け根に、ソレを向かわせた。
「行くよ」
そう言うと紗枝ちゃんは小さく頷いた。
僕は自分自身のソレを紗枝ちゃんの中へと導く。
「う…っ、ああっ!」
紗枝ちゃんが目をつむって、少し苦しそうに呻く。
初めてだからやっぱりきついかもしれない。僕は紗枝ちゃんに負担をかけないようにゆっくりと動いた。