PiPi's World 投稿小説

君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 225
 227
の最後へ

君の人生、変えてあげる。 227

「ああっ、きて、たっくん、たっくん…」
「里枝ちゃん…っ!」

繋がったその先が、一気に弾けて流れ込んでいく。
「ああっ…熱い…すごい…」
里枝ちゃんはうっとりとした表情を浮かべる。
その唇をそっと重ね、余韻に浸る。

 それは割と短い時間だったかもしれないが、十分余韻に浸れた状態で、里枝ちゃんは唇を離し、そして僕のモノからも離れた。
「ありがとうね」

 その状態で、また短いキスをした。

「さあ、沙奈恵!」
 里枝ちゃんがポンと沙奈恵ちゃんの肩を叩く。

「ええと…」
沙奈恵ちゃんはまだ緊張した表情だ。
「大丈夫。リラックスして。怖いことじゃないから」
「でも…」
また胸のあたりを隠して、恥ずかしそうにする。

「同じテニス部でも、沙奈恵ちゃんは男子との交流はなかったの?」
「沙奈恵はあまり主張しない子だから」

 「それに、特に男子って、なんか怖くて…男子とも平気で話せる里枝が、ちょっと、うらやましいところも、あった」
 沙奈恵ちゃんは下を向きながらぽつりぽつりと話した。
「たっくんは、こわくないよ」
 里枝ちゃんは、沙奈恵ちゃんの手を取って僕の手を取るよう促した。

「たっくん…」
沙奈恵ちゃんが僕の手を握る。
俯きがちだったその顔が、次第に上がり僕を見つめる。
こちらまでなんだかドキドキしてしまう。

「そうだよね、こんなにあったかい手をしてる人が、怖いなんてないよね…」
沙奈恵ちゃんは自分に言い聞かすように呟いた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す