君の人生、変えてあげる。 225
「たっくんはまだ聞いたことなかったかな…ウチは部活動結構力を入れていて、里枝も沙奈恵も一年生だけどテニス部のトップクラスの実力がある。全国大会だって夢じゃないくらいのね」
「それはすごいね」
運動部はそんなに調べていなかったけど、それだけの実力を持っているのか…
「もう、沙羅だって100mじゃ校内で一番速いって話じゃん」
里枝ちゃんは笑って言う。
「そんなに速いの??」
「いやあ、たまたまいい記録でたことあっただけで…」
沙羅ちゃんは頭を掻く。
僕は、沙奈恵ちゃんや里枝ちゃんがテニスしている姿を、沙羅ちゃんが走っている姿を、頭に思い描いた。
それは、目の前の姿が姿なので、不謹慎にも、何も身に付けない姿だったのだ。僕のモノは自然に大きくなってゆく。
何故かドキドキしてしまう。
「えっと、たっくん、でいいのかな?」
「うん、私たちはそう呼んでる」
里枝ちゃんが僕の隣で、肌を密着させてくる。
思ったよりも豊かな胸の谷間が、僕の視界に入ってくる。
股間が熱くなるのが嫌でもわかる。
「私も、クラスとおいけど、たっくんにお近づきになりたいなあ、って思ってたんだよ」
「そうなんだ。ありがとう」
里枝ちゃんは沙羅ちゃんの方を見た。
「沙羅ちゃんのところのクラスでは、こんな風に裸の付き合いをしているんだね」
「いや、別にそういう付き合い、できてるわけじゃないよ」
沙羅ちゃんは苦笑いしてそう言うけど、
「みんなのおかげでこうやってクラスに溶け込むことができてる。沙羅ちゃんもだけど、みんなに感謝してるよ」
「たっくん…」
沙羅ちゃんの顔が赤く染まる。
「でも、たっくんはもっといろいろな人と仲良くならないとね」