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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 222

 「あぁぁ〜見られちゃったんだ。でも、たっくんと、仲良くなれたよ」
 純菜ちゃんは沙羅ちゃんに向けてVサインを示した。
 沙羅ちゃんは微笑み続けているようだった。細かい表情は、光の関係で僕からはよく分からなかった。

 「じゃあ、たっくん、またね」
 純菜ちゃんは立ち上がり、零れ落ちる僕からの液体を手で押さえながら、立ち去って行った。
 
 沙羅ちゃんは、純菜ちゃんを見送ると、沙奈恵ちゃんの方に向き直った。
 「沙奈恵、たっくんと、仲良くなってみる?」

 「え、えっと、ずっと、近づいてみたいと、思ってた…けど…いきなりは…」

沙奈恵ちゃんは少し離れたところから、まだ胸のあたりを隠している。
「とりあえずもっと近づこうか」
沙羅ちゃんが僕に近寄り、先ほどまで純菜ちゃんのいた場所にやってきた。

「ごめん、たっくん。純菜は一度突っ走ったら止まらない子だから…」

 「いやあ、ごめんなんてそんな。仲良くなれてよかったよ…いや、別に変な意味でなく」
 今度は沙羅ちゃん、本当に微笑んだようだった。

 それで、目の前に横たわって、恥ずかしがっている沙奈恵ちゃんに、どんな風に、接したら、いいだろう?
 僕は、膝をつき、沙奈恵ちゃんに顔を近づけた。
 「あ、それは、ちょっと、待って」
 沙奈恵ちゃんの拒否的な表情。

 僕はまず、沙奈恵ちゃんの隣に横になった。
沙奈恵ちゃんはまだ緊張した感じで僕を見つめる。
「僕、なんか変かな…」
「ううん、そういうわけじゃ…ちょっとさっきのでビックリしただけだから…」
それも仕方ないかもしれない。

「沙奈恵、リラックスしよう」
沙羅ちゃんもすぐ近くにやってくる。

 そして、沙羅ちゃんは、沙奈恵ちゃんを挟んで向こう側に横になった。
 沙奈恵ちゃんの表情がちょっと和らいだようだった。
 そのあと、はっきりは見えないが、沙羅ちゃんは沙奈恵ちゃんの手を取ったようだった。
 「手、つないでみたら」

 沙奈恵ちゃんは手探りで僕の手に、触れた。

 「沙羅ちゃん、たっくん、どこ? ご飯なくなっちゃうよ」
 柚希ちゃんの声。
 そう、今はご飯前にちょっと汗を流すためシャワーを浴びに来ていたので、あまりゆっくりする場面ではなかったのだ。

 「また、あとでゆっくりお風呂入ろう」

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