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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 218

「ありがとう、助かるよ」
「私のおかげじゃないけど…みんなが、たっくんのことも含めて、いろいろ前向きに考えるようになった、その表れだと思うよ」
飛鳥ちゃんは微笑みながら言う。

「藤澤さんと会うことも出来るかな」
「美香ちゃん次第だけど…できれば今よりも、合宿が終わった後でゆっくり、のほうがいいんじゃないかなと私は思うかな」

 「そうだね」
 そう、合宿はあと一晩しかなく、明日の朝になったらもう帰るだけになるだろうから、確かに終わってからの方がいいだろう。

 「じゃあ、たっくんも今シャワー浴びられるんだね。よかった。じゃあ、浴びよう」
 「うん、後から行くよ」

 沙羅ちゃんの声に「後から」と言ったのは、着替えを取りに行くにあたり、僕だけ荷物が置いてあるところが違うから。
 僕の荷物は、まだ、昨日の晩に泊まった胡桃ちゃんたちの部屋にある。

 僕は、胡桃ちゃんたちの部屋に入った。
 今日は僕はここではないから、なんとなく「お邪魔します」とか言ってしまう。

「たっくん、今日はどうだった?」
 海里ちゃんと目が合い、そう聞かれた。
 
「うん、ちょっと疲れたけど、楽しかったよ」
「へぇ…」
「体力バカみたいな連中の集まりだっただろうけど、大丈夫だった?」
奥からやってきた胡桃ちゃんがそんなことを言う。
海里ちゃんも苦笑いしてるから、沙羅ちゃんたちの扱いってやっぱりそういう風なのかなぁ、なんて思ってしまう。

「全然、平気だよ。すごくいい景色が見れた」
荷物をまとめながら僕はそう言った。

 そして、荷物を持って今晩泊まる歩ちゃんたちの部屋に行っても、歩ちゃんは開口一番
「たっくん、おつかれ!登山大変だったでしょう」
 と言われたので、やはり皆、沙羅ちゃんたちの班は大変だったろう、と思っているようだ。

 そして昨日と同じ浴室に行く。脱衣室からガラス越しに見える浴室。まだ人はまばらだったが、僕の知らない人の姿もあった。
 その中でも、柚希ちゃんの体格の良さはひときわ目立つ感じだ…

 僕は汗で湿ったシャツやトランクスを急いで脱いで、浴室の扉を開けた。
僕が中に入ると、まだよく知らない人は少し驚いたような顔をする。
湯船の奥の方にはルイちゃんが…僕に向かって手を振っている。
軽く笑顔で会釈しながら、僕もその方へと近づく。

「たっくん疲れたでしょ、背中流してあげる」
そう言うのは純菜ちゃんだ。

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