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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 215

「特に運動していなくてもそんな痩せてるなんていいなあ」
 由佳里ちゃんが言う。
「私は体型維持するためけっこう走ったりしてるよ…」

「たっくんは、通学は何で来てるんだっけ?」
 沙羅ちゃんが前の方から参加する。
「自転車」
「それで結構運動になってるかも。茉莉菜とか、車で送り迎えの子に比べれば」

 茉莉菜ちゃん、車で送り迎えなのか…想像は、できる。

 とはいうものの、そんなに長い距離、自転車をこいでいる訳ではない。
「いやあ、そんなに運動になるほどはこいでいないよ」

「運動したいこととかはある?」
 純菜ちゃんが少し近づいてそう尋ねた。

「うーん…部活をする、とかまでは考えてない…でも、ちょっと身体を鍛えたいと思うことはあるかな」
僕の場合、男にしては細身で筋肉も自慢できるほどついてはいない。別にボディービルダーのようになりたいわけでもないが。

「たっくんがやりたいのであれば、週一くらい、とかでトレーニングなんかも、どうかな?」
沙羅ちゃんが言う。

 「トレーニング?」
 「うん、いくつかあるんだけど、例えば、体育館の奥に簡単なジムみたいなスペースがあったり」
 「ジムなんてあったんだ」
 体育館は、始業式に行った後、ずっと体育は水泳だったから、あまりよく見たことはなかった。

 「泳ぎに来る?授業にプラスして泳いで全身運動になるよ。プール、放課後は結構水泳部に任されてるんだ」
 梨奈ちゃんが言う。
 
…泳ぐのは苦手ではないし、確かに全身運動でいい体力づくりにはなるだろう。

「飛び入り参加みたいになるけど大丈夫?」
「うん、問題ないよ。たっくんが参加したいって言えばいつでもいいし、うちの部は先輩も優しいから」
「基本的にここは運動部でもそんなスパルタじゃないから」
梨奈ちゃんに続いて、文乃ちゃんも言う。

「ありがとう。ちょっと考えてみるよ」
思ったよりもオープンな部活動で前向きな気分になれた。

 それでも、陸上とか水泳のトレーニングはかなり想像がつくし、体操も体を動かすのだから基本的なトレーニングは同じだろうけど、剣道とか、ましてワンゲルの活動にいきなり行っていいものなのだろうか?
 僕は柚希ちゃんと文乃ちゃんにそんなようなことを聞いてみた。
 「私たちは、平日の放課後は軽くジョギングとかしてる」
 この、大きな荷物を背負った柚希ちゃんが「軽く」といっても実際にはどのくらいなのだろう??
 「週末の活動に来てみる?今回みたいに、特に装備必須でない、山歩きもやってるよ」

 「も」ということは、そうでない活動もあるのか。

 「本格的な登山もやるの?さっきの『装備のない人は立ち入り禁止』」みたいなところを越えて行くような」
 「うん、まあ、それでも、そんなに恐れるようなところとは限らないよ。私は、7月に…夏山シーズンはじまりの頃に、先輩についていって登って。感動したんだ。高山植物いっぱいのお花畑を越えて、夏なお雪が残るカールを見ながら、そして頂上へ…まあ、そのときは、先輩にテントとか持ってもらっていたから楽したけどね」
 「テントで泊まるのか」

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