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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 22

「ありがとうございます」
「わざわざごめんね」
「いえ、こういうことなんて滅多にないので」
「うふふ、そうかもね」
菜々子先生はニコッと微笑んだ。

「だいぶ慣れたかしら?」
「…どうですかね。でも、クラスのみんなには仲良くしてもらって、ありがたいです」
「そう…あっ、明日からは一緒に体育の授業も受けるもんね」

 先生も麦茶を飲んだ。
 「酒本君は水泳は得意?」
 「得意、ってほどではないですが、一応人並みには…」

 そして先生は、どの泳法でどのくらい泳げるのか、とか、中学時代の水泳の授業はどんなだったか、とか聞いていった。

 その話が一段落したとき、ふと、先生は悲しそうな眼をした。
 空気を読むのは得意ではないがそのくらいは分かった。
 「先生、どうかなさいましたか?」

 「ううん…ちょっと前までは、婚約者と、ここにこんなふうに座って、話してたなあ…って」

先生の寂しそうな顔を見ていると、僕まで辛い気持ちになってしまう。
「…婚約破棄の話、僕以外に知ってる人はいますか?」
「生徒では君にしたのが初めてよ。教師内では、一応話して、みんなから励ましてもらって…学校じゃみんなもいるし、そんなところ見せちゃだめって言い聞かせてるけどね…」
菜々子先生の瞳に、光るものが見えた。

「先生…」
意識より先に、身体が動いた気がした。
僕は先生の隣に動いて、そっと手を握った。

 「酒本君…」
 先生はそう言い、そして、どちらからともなく、先生と僕はキスをした。
 先生は僕を抱き寄せ、唇をつけ続けた。僕の舌は、入ってきた先生の舌に触れた。
 こんなときどうすればいいかなんてわからなかったが、僕も、舌を動かして先生の舌に応えた。

 先生は僕のYシャツのボタンをはずし始めた。
  
何から何まで初めてのことづくしでどうすればいいかわからない。
僕は素直に菜々子先生のする通りに身を任せた。

ワイシャツと、下着のTシャツを脱がされ、上半身は裸になってしまった。
…正直言って貧相で、あまり人に見せたいものではない。
先生は少し微笑んで、僕に言った。
「…私のも、脱がせてくれる?」

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