君の人生、変えてあげる。 180
さらに次の2戦で茉莉菜ちゃんと律ちゃんが負け、これで全員上半身が裸か下着姿になる。
あと1,2戦で勝負が決まりそうだ。
最初の雰囲気から一転、みんなも僕も真剣な顔でゲームを進めていく。
そして、ここにきて初めて、僕は一番最初に上がることができた。
白熱したゲームを、一歩外から見ることができた。
次には奈緒ちゃんが上がり「ゴディッ」のようなことを言った。
多分“I god it.”を短く言ったものだろう。
次に胡桃ちゃんが上がる。
「今日はじめてUNOやったんでしょ。ずいぶん慣れたね」
と言ってくれた。
そして、茉莉菜ちゃん、律ちゃんと上がった。
残るは海里ちゃんと有佳ちゃんの2人。
どちらが負けてもあと一枚で全裸という状況。
一進一退の攻防、少し緊張感に包まれてくる。
「ふふ、どちらが先に上がるかなぁ」
「これが終われば決着がつくよ」
茉莉菜ちゃんと胡桃ちゃんが2人を見て言う。
「UNO!」
まず、海里ちゃんが、残りカード一枚に。有佳ちゃんは二枚。
「さあ、あなたの負けね」
後ろから見ると、海里ちゃんのカードは今出したものと同じ色で、このまま変わらないと海里ちゃんが上がりそうだった。
有佳ちゃんはにゃっと笑った。
「それはどうかな」
そう言って、有佳ちゃんはスキップを出し、すぐに同じ色の数字札を出して、上がった。
「イェイ!」
有佳ちゃんは両手を上げて喜びを表し、海里ちゃんは、笑いながらではあるがその場に伏せた。
「言い出しっぺは負けるねえ」
胡桃ちゃんがそう言う。
「しょうがないねえ」
海里ちゃんは、ゆっくり立ち上がって、Tシャツの時とは対照的に、もったいぶるようにゆっくりと、最後の1枚を、取っていった。
「まあ、このあと、お風呂だから、あまり変わらないんだけどね」
胡桃ちゃんがそう言うが、
「女同士なら普通に脱ぐけどさ、たっくんがいると緊張するね」
海里ちゃんはゆっくりと最後の一枚を脱ぎ去る。
あらわになる綺麗な肌、豊かな胸。
うちのクラスでは一番かもしれない(比べたことはないけど)。
「さすが、お姉ちゃんがグラビアアイドルなだけありますわ」
有佳ちゃんがそう言った。