君の人生、変えてあげる。 178
そう言い出すのは昨日初めて話をした海里ちゃんと有佳ちゃんだ。
この2人と話すのは初めてだけど、普段から気になる存在ではあった。
授業中でもよく先生に向かって喋る子ではあったし、クラスのイベントみたいなことには積極的に先導する役目だったり。
胡桃ちゃんや律ちゃんもそのタイプだけど、さらにイケイケ、というイメージがある。
この件は、特に異論が出るでもなく、僕も何か言う間もなく、実施された。
僕はまだ外から帰ってきたままの服装だが、他のみんなはTシャツにジャージと、くつろいだ服装だ。
とはいうものの、行きのバスで初めてUNOをやって、まだ慣れていない僕は、あっという間に2連敗して、上半身のものを取り去ることになってしまった。
「おおぅ、たっくんの裸っ」
「うへぇ、セクシー♪」
やはり歓喜?の声を上げる海里ちゃんと有佳ちゃん。
「お前ら、たっくんを剥ぎたかっただけだろー」
2人にそう言う胡桃ちゃんだけど、その顔は楽しそう。
…以前なら、この手の行為もいじめのように受け取ってしまうけど、今はもちろん、そんなことはない。
その後はなんとか先抜けすることが出来て、奈緒ちゃんと茉莉菜ちゃんが一枚ずつ着ているものを脱いでいく。
茉莉菜ちゃんはブラジャー姿だったが、奈緒ちゃんはもう胸も露わになった。
僕が聞きたいのを察したのか、奈緒ちゃんは
「私は、普段から家に帰ってからブラはつけてないよ」
と言った。
そしてさらに盛り上がった第五戦で僕がまた負けた。
僕は、次は靴下を片方だけ脱いだ。ここで戻って来たまま靴下を穿いているのは僕だけだ。
「ずるーい」
海里ちゃんが笑いながら言うのを、胡桃ちゃんが
「一枚脱ぐ、がルールなんだからしょうがないよ」
と返した。
「むー…」
「まあまあ海里…私たちだって靴下はいておけば良かったなんてことになるかもよ?」
ちょっと不満そうな海里ちゃんを有佳ちゃんがなだめる。
続く第6戦は胡桃ちゃんが負けてジャージを脱ぐ。
さらにその次は奈緒ちゃんが負け、彼女はジャージの下の方も脱いでパンティ一枚だけの姿になってしまった。