君の人生、変えてあげる。 167
そして、鈴ちゃんの顔は、少しずつ、穏やかになっていった。
鈴ちゃんは、今は僕の上に覆い被さるようにして、腰をゆっくりと動かしている。
「あぁ…これで、みんなと同じ…たっくんと、つながったぁ…」
「鈴ちゃん、鈴ちゃん…」
僕は、鈴ちゃんがコンプレックスと言っていた胸を、そして乳首を、そっと撫でた。
「ああああ…たっくん…たっくん…」
「鈴ちゃん、気持ちいい?」
「うん…いい…たっくんと繋がって、嬉しい」
鈴ちゃんの胸の周りを撫でながら、繋がっているそこをゆっくりと動かす。
「んんっ…ああ…」
鈴ちゃんが瞳をギュッと閉じ、何かを堪えようとする。
「ああ、あ!」
鈴ちゃんは、小さくそう言ったあと、心から安堵したような表情を浮かべた。
「みんなと、おんなじ」
それから、僕が仰向けになったまま、鈴ちゃんは、本当にゆっくりと「今日昼間、どうだった?」とか世間話とかすら、しながら、動いた。
「とても楽しかったよ」
僕もそう答えながら、鈴ちゃんの中で動く。
「良かった…」
鈴ちゃんは嬉しそうに、安堵したように笑った。
「ああ…たっくん、いい…嬉しい…」
「僕も、嬉しいよ…」
そのままお互いに限界を迎える。
僕たちは、その後もしばらくの間抱き合っていた。そして二人でシャワーを浴び、みんなで軽く片付けて掃除した頃にはもう暗くなっていた。
解散する前にみんなでファミレスで夕食にする。磯村先輩も高森先輩もすっかり和気あいあいだ(あれは単なるシチュエーションなのだから当然だが)
みんなとより一層距離が近くなった、という気持ちで、僕は、家に帰った。
帰ったら、ほとんど何もせずに、風呂も入らずに寝てしまい、月曜の朝に慌ててシャワーを浴びる状況だった。
さあ、今日一日、登校すれば、翌日は宿泊研修だ。