君の人生、変えてあげる。 161
僕は、そのまま出し入れを続けていった。
ひーちゃんは、だんだんと笑顔になっていった。
「たっくん…たっくん…うれしい…」
もう、ここに来てから2回出しているので、しばらくは出てこない。速度を上げたり下げたりしながら、ひーちゃんの上を往復する。
…それを続けてかなり長い時間を感じた。
「たっくん、たっくん…もう…」
「ひーちゃん、僕も…」
「ああっ、一緒に…嬉しい…」
そのまま、僕もひーちゃんも一緒に上り詰めた。
「良かった…たっくんとひとつになれて」
ひーちゃんは最後まで笑顔だった。
しばらく抱きしめあった後、ひーちゃんは立ち上がり、もう一度、呪文を唱えた。
「私たちの、部の、クラスの、平和が、これからも続きますように」
それは、きっと、そうなるだろう。と、僕は思った。
ひーちゃんがシャワーに行くのと入れ替わりに、磯村先輩と高森先輩が、入ってきた。服装は、来たときと変わりない。
「シチュエーションは…」
高森先輩が説明する。
「私は酒本君の彼女で、この子は浮気相手。酒本君がこの子と仲良くしているところを私が見つけて、取り合いになる…」
それは…修羅場というヤツだろうか。
相手が先輩2人だからなおさら緊張するのですが。
「まあ、いつも通りね」
高森先輩はいったん部屋から出ていく。
「じゃあ、こうして…っと」
それを見た後、磯村先輩は僕の方に擦り寄った。
「たっくぅん…」
「磯村先輩…え、ええっと」
浮気相手、設定、って、どう動けばいいんだろう…
「佳奈、って呼んでぇ」
「じゃあ、佳奈さん…まずいです。こんなところで」
「いいじゃん、誰も、見てないよぉ」