君の人生、変えてあげる。 133
そして、すっかり奥まで進んだ状態で、僕と胡桃ちゃんは、しばらくの間、抱きしめ合った。
他の人の視線が、こちらに向いているようだった。でも、今さら気にすることもない。
「じやあ、動くよ」
「うん…たっくん…」
動きやすいわけではなかった。でも、多分、何とかなってる。
そのまま、少しでも胡桃ちゃんの奥へ自分自身を押し込んでいこうと、懸命に腰を振る。
「ああっ、ああっ…たっくん…くぅぅっ」
胡桃ちゃんもそれに呼応して動いてくれた。
「ああっ、たっくん、っ」
「胡桃ちゃん…」
「キスして…んっ」
繋がりながら、互いの唇を求め合う。
僕たちは、唇を、そして舌を、合わせた。何回も。
そして、動きながら、何回も、抱きしめ合った。
「…ねえ…たっくん… 何かで読んだんだけど…」
胡桃ちゃんは、僕の両肩に手を置いた。
「…これで、たっくんが、私の…脚を持って…って、やってみる?」
ええと、確かに僕も、それは何かで読んだことがある。でも、それは、女子が結構小さい場合にできるはず。僕と胡桃ちゃんでは、体格は同じくらいなんだけど…
僕に力があれば、それも簡単かもしれないけど、生憎自信がない。
でも、胡桃ちゃんはして欲しい、そう視線を投げかけてくるのがわかった。
「うん、やってみよう」
「たっくんが苦しかったら、無理しなくていいから」
胡桃ちゃんはそう言って微笑んだ。
僕は胡桃ちゃんの、地に着いたもう片方の足をゆっくりと持ち上げようとする。
「あんっ…んんっ」
力を入れたせいで、胡桃ちゃんのさらに奥に、僕のが突き進んでいるようだ。
「…たっくん…あぁっ…」
胡桃ちゃんがさらに声をあげる。
そして、僕は胡桃ちゃんの、もう一方の脚を、持ち上げようとした。
しかし、僕は、ちょっと、ふらっとした。
それは、胡桃ちゃんにも、周りにも、伝わっただろう。
「大丈夫?」
茉莉菜ちゃんが、近くに来る。