君の人生、変えてあげる。 131
それでも、胡桃ちゃんは、こちらの答えを待たずに、前の方に来た。
「はい、ボディーソープ」
そして、胡桃ちゃんは僕の手の近くにボディーソープを置いた。僕は、緊張しながらも、ボディーソープを手にとって、泡立てた。
胡桃ちゃんは僕の首から胸に向かって丁寧に泡をつけていった。
僕も、同じように、胡桃ちゃんの首から…そして、胸に差し掛かった。
…ここで躊躇ってしまうのは、恥ずかしながら男の性だろうか。
以前とは違う雰囲気、でも僕はあの時とは違い経験を積んできた…自分ではそう思っている。
胡桃ちゃんは僕をじっと見つめている。
何も言うことはないけど、その視線は
『たっくんも洗って』
そう言いたげなのは明らかだ。
僕も胡桃ちゃんの胸に、泡でいっぱいにした手を伸ばして、洗い始める。
僕が胡桃ちゃんの胸に触れていくとともに、胡桃ちゃんはそっと、眼を閉じていった。
「たっくん…」
僕と胡桃ちゃんは、自然に唇を合わせた。
それは、あまり長い時間では、なかった。
唇を、離したあと、胡桃ちゃんの手は、だんだん僕の下の方に、向かっていった。
胸からお腹の辺りも泡で覆い尽くされ、さらに…胡桃ちゃんの手は当然のように僕の…そこに伸びてくる。
胡桃ちゃんは躊躇うことはまったくなかった。
「たっくんの…すごく硬く、熱くなってる」
「…」
胡桃ちゃんは何も言わず、ただ微笑む。
「胡桃ちゃんに身体を触られて、ずっと興奮してたんだ、きっと」
「ふふっ、嬉しい」
僕と胡桃ちゃんは、再び、短い時間、唇を合わせた。
「ねぇ、私の、ここも…」
胡桃ちゃんは、僕の手を、胡桃ちゃんのそこに、導いた。
「…分かるでしょう…もう、こんなに…濡れてるんだよ」
たしかに、そこの感触は、水ともボディーソープとも、違った。