君の人生、変えてあげる。 128
胡桃ちゃんの指が触れると、また先走りの液がじわっと溢れてくる感じがする。
律ちゃんの下の部分も、同じようにじわっと湿り気を帯びていく。
もう、我慢できないかもしれない…
「律ちゃん…そろそろ…いいかな?」
「お願いします」
律ちゃんは目を閉じて、仰向けで気を付けの姿勢を取り、歯をくいしばったように見えた。
僕は、律ちゃんの上に覆い被さろうとした。
「律ちゃん、これじゃ、入らないよ、ほら、こう、開いて」
胡桃ちゃんが、律ちゃんの横から片足を持った。
「たっくん、奈緒ちゃんのときみたいに積極的にいくのも、いいけど、律ちゃんははじめてだから、優しくね」
「うん…わかってるよ」
奈緒ちゃんのときは相手が経験あると知ってかなり強気に行ったが、今度は違う。
僕は律ちゃんの両足を広げ、あらわになったその真ん中に、自分のモノを近づけた。
「律ちゃん、いくよ」
「たっくん…」
僕は、その狭い場所に、ゆっくりとそれを進み入れていった。
「たっくんの、はいってる…」
「痛い?」
「大丈夫」
律ちゃんの、歯をくいしばった顔は、それでもどんどん苦しそうになっていく。
「律ちゃん、大丈夫だよ」
胡桃ちゃんが、律ちゃんの手を握っている。
…考えてみたら、僕の初めての相手は胡桃ちゃんだった。
あのときは、お互いに初めてで、どうしたらいいかわからないうちに終わってしまった。
胡桃ちゃんも痛かったかもしれない。
そのことを頭に思い浮かべながら…
律ちゃんの身体を案じながら、僕はゆっくりと動き出した。