君の人生、変えてあげる。 126
同じくバスローブ姿の律ちゃん。
普段は明るく活発な律ちゃんだが、顔を赤くして身体をもじもじさせていた。
「さすがに律でも緊張する?」
「だってさぁ…」
茉莉菜ちゃんが意地悪に質問すると、さらに頬の赤みが増す。
普段見られない律ちゃんの表情が、少し新鮮に見える。
律ちゃんはおずおずとバスローブを脱いで、パンティ一枚になった。
「みんなみたいに…できる自信…ないなぁ…」
「安心して。手伝うからさ」
胡桃ちゃんが律ちゃんの肩に手を置いた。
律ちゃんは、意を決したようにパンティを脱ぎ去り、僕のいるほうに歩いてきた。
「たっくん…よろしくお願い…します」
「う、いや、はい…」
直立不動でそんなことを言うなんて律ちゃんらしくない。 僕もちょっと戸惑う。
律ちゃんがその場でとどまっているので、僕はベッドを降り、律ちゃんのところに行って、抱き締め、キスを始めた。
「あんっ…んんっ、んっ」
いきなりの行為に戸惑ったのか、ギュッと瞳を閉じ、喉を鳴らす律ちゃん。
その緊張を解こうと、僕は優しく頭を撫でる。
「んっ…」
律ちゃんが僕の背中に腕を回した。
そのままゆっくりと律ちゃんの身体をベッドに倒す。
まだ、緊張している…
僕は、舌を入れないキスを、丁寧に繰り返しながら、律ちゃんの胸に、まわりから触れていった。
「たっくん…」
律ちゃんは、言いながら、胡桃ちゃんたちのほうに視線を向けた。胡桃ちゃんたちは、ベッドの近くまで来た。
「律、大丈夫だよ。たっくんを信じて」
茉莉菜ちゃんが声をかける。
「ん…うん…」
律ちゃんは僕の手を感じながら、ゆっくりと瞳を閉じる。
僕は律ちゃんの前髪に優しく触れ、少し上に梳かしてみた。
隣で胡桃ちゃんが同じように律ちゃんを撫でている。