君の人生、変えてあげる。 123
考えてみると、同年代の女子の部屋に入るなんて、幼稚園の頃には、ちょっとはあったかも知れないが、それ以降でははじめてだ。
僕はその扉をたたいた。
「どうぞ」
僕はつばを飲み込んで、扉を開けた。
まず、ぬいぐるみがいっぱいある。
普段はクールな印象の茉莉菜ちゃんだが、こういうところは女の子らしいんだなと思ってしまう。
―中に入ると、思ったよりも広くて驚いた。
部屋の中は白…薄いピンクか?…が基調。
茉莉菜ちゃんはソファーに座っていて、その周りに後のみんなが集まっている。
どうやら僕が一番最後だったようだ。
「どうかな、私の部屋」
「…あ、うん、広いね。で、何か、かわいい感じで…」
意外と、という言葉は飲み込んだ。
葵ちゃんはスマホを操作していた。
「これで、お泊まりOKになったよ」
そう、僕も、連絡しないと。
「僕も家に連絡するよ」
そう言って、僕は自分の荷物の中からスマホを取り出した。
母さんから来ていたメッセージは、
「泊まらせてもらうのね。失礼のないように」
だった。もう伝わっていたようだ。
「僕も、大丈夫」
「じゃあ、早速、続きいこう」
奈緒ちゃんが、立ち上がってバスローブの紐をほどき始めた。
「奈緒ちん早いなぁ」
ベッドに腰を下ろしている胡桃ちゃんが茶化す。
「だって…せっかくいいところで止められちゃったから…」
唇を尖らせる奈緒ちゃん。
バスローブを脱いで、下にパンティを穿いているだけの姿になった。
「たっくん…」
奈緒ちゃんは僕に抱きつくと、間をおかずに唇を重ねてきた。
そして、僕の体の方も、どんどん準備はできていった。
それは、奈緒ちゃんにもすぐに伝わった。
「私も、もう、すぐ準備できるよ」
奈緒ちゃんはそう言いながら僕のバスローブの紐を素早くほどき、僕をトランクス一枚にしたあと、ためらいなく自らのパンティを脱いだ。