君の人生、変えてあげる。 115
湯舟の中で奈緒ちゃんが座って、あとの3人は湯舟の外から…葵ちゃんはもう手を止めて…こっちを見ていた。
他の人に見られながら、挿入するなんて初めてだが、それはあまり気にならなかった。
「あっ…あっ…たっくん…」
だんだん、通りやすく、なっていくとともに、茉莉菜ちゃんの声はだんだん涙声ではなくなっていった。
徐々に徐々に動きを早める。
僕と茉莉菜ちゃんの身体がぶつかり合う、パンパンという乾いた音が、室内に響くようになる。
「ああっ、あっ…たっくん、たっくん、いいっ…」
茉莉菜ちゃんは僕の名前を呼び続ける。
湯船の端を掴む手が、ずり落ちてしまいそうで、僕は身体を支える力を強めた。
「ああっ…!うぁあっ!」
もともと、あまり安定した体勢ではなかったので、動きを速め、自らを支える手が痺れてくると、やがて、後ろに倒れてしまいそうな動きになる。
「たっくん、あぶない」
奈緒ちゃんが立ち上がって。うしろから支えてくれ、僕は動き続け、いつしか限界に近づいた。
「あっ、あっ、たっくん!」
「茉莉菜ちゃん、いくよ!」
「いい、いいよ!!来て!!」
「茉莉菜ちゃん…っ!!」
限界に達し、茉莉菜ちゃんの中に、自らを流し込む。
「ああっ…熱い…」
ふらつく茉莉菜ちゃんの身体を、しっかりと抱きとめた。
そのまま、湯船に浸からせる。
「奈緒ちゃん、ありがとう…」
奈緒ちゃんは微笑んで、何も言わず、僕にキスしてきた。
茉莉菜ちゃんは、僕の体に体をつけたりしていたが、奈緒ちゃんが「次、私ね」と言って僕の前に来ようとするのを見て、そっと僕から離れて、湯舟の壁によりかかってリラックスしたように座った。
「じゃあ、後ろから」
律ちゃんが、立ち上がろうとすると、胡桃ちゃんがくちを挟んだ。
「さっきのジャンケン順から言うと、葵かな」
「えっ、あの…」
いきなり言われて、戸惑う葵ちゃん。