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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 112

柔らかい感触に包まれる。
そのまま茉莉菜ちゃんは僕の肩に両腕を回して抱きついてきた。

前から茉莉菜ちゃん、後ろからは奈緒ちゃんが…
こんな状況、もちろん初めてだ。

ああ、これがよく聞く『ハーレム』の状態なのかと気づくのは、まだ少し先のこと。

「積極的だな、マリーナ」
後ろの胡桃ちゃんが笑って言う。

 「たっくんとだから、1組とか、この仲間とだから、できたことだよ」

 積極的、の言葉を聞いて、さらに、なのか、茉莉菜ちゃんは何度も唇をつけ、舌も入れてくるようになった。
 茉莉菜ちゃん、キスは慣れているように感じた。
 僕も一生懸命舌で応じた。

 「たっくん、次、私」

 奈緒ちゃん声。僕は、茉莉菜ちゃんが唇を離したところで、振り向いた。

 そのとき、少しの間湯舟の外を見た。
  葵ちゃんは、しゃがみこんで目を伏せているようだった。律ちゃんは、興味津々という感じでこっちを見ている。

さらに隣の胡桃ちゃんは僕の視線に気づいたのかニコッと微笑んだ。

…皐ちゃんとする前に胡桃ちゃんが言っていたことを思い出す。
『出来るだけ多くの人にチャンスを』
…この今の状況もそれに当てはまるのだろうか。

少し間を置いて、奈緒ちゃんの声にこたえるべく、振り向く。
奈緒ちゃんの唇が重なる。
唇を啄むように軽いキスを繰り返した。

 そうしているうちに、茉莉菜ちゃんは僕の腕をほどいた。そして、僕が再び前を向いたときには茉莉菜ちゃんの顔が目の前にあった。僕と茉莉菜ちゃんは再び唇を重ねた。
  「たっくん…」 
 茉莉菜ちゃんに前から、引き続き奈緒ちゃんに後ろから、しばらく抱きしめられる形になったあと、茉莉菜ちゃんは少し離れて、僕の両手を茉莉菜ちゃんの胸へと導いた。

「触って…」
茉莉菜ちゃんが耳元で囁く。
「いいの?」
「たっくんだから、言えるんだよ…」

茉莉菜ちゃんの瞳を見る。
その瞳は潤んでいた。
僕は、ゆっくりと力を込めながら、茉莉菜ちゃんの胸を揉み始める。

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