PiPi's World 投稿小説

生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 97
 99
の最後へ

生徒会日和。 99

―焼きソバ、たこ焼き、フライドポテト、フランクフルト…お祭りの屋台には定番といえるものがずらりと並んでいる。
…歩さんでなくとも、何か食べたいという気にはなるね。

ギュっ
「んっと?」
左腕を捕まれる感触。
「さぁさぁ、一緒に回るぞぉ♪」
…梓さん、やっぱりそう来ますか。

完全に梓さんのペースで進んでいる。
隣では同じような感じで歩さんと真希さんが。
…絵になるというかなんと言うか。

「さて、何からいきますか」
「とりあえず向こうの端から端まで」
「…貴女本気ですか!?」
「ジョーダンジョーダン。そんなムキになるなよ、ダーリンよぉ」
…いやその

「じゃあアレでも行ってみようか」
梓さんが指差すのは食べ物屋ではなくこれもまたお祭りの出店によくある射的。
…なんかおっそろしい予感がするんですが。

「得意なんですか?」
「ガキの頃は露店荒らしの梓ちゃんなんて呼ばれたもんさ」
…これまた恐ろしい渾名をつけられたもんですな。

「おっちゃん、お願いなー」
「あいよー」
露店主のおっちゃんにお金を渡し、代わりに射的用のピストルを手に取る梓さん。

―十数分後
「樹ぃ、見ろよこれー」
「…梓さん、アンタ何者ですか」
どっさり戦利品を抱えた梓さんが戻ってきた。
周りにギャラリーできてるし。葵さんと蜜恵さん唖然としてるし。

「いったん別荘に置きに行ったほうがよくないですか?」
「んー、めんどくさいなぁ」
「じゃあ、私のほうから呼んどこうかな」
あやせさんが言う。

梓さんは戦利品をあやせさんに渡す。
「別荘に持って帰ってもらうから♪」
「誰がです?」
「それは秘密♪」
…いったいどういうことですか。

さて、そのまま出店の並ぶ通りを眺めながら進む。
僕も何か食べようかな。

「おー、樹、あそこに焼き鳥ってあるけど」
「あぁ、そんなのあるんですか」
梓さんと僕の後に、姫さん・亜里沙さん・小坂井姉妹が続く。

「にーちゃーん」
「へい、らっしゃいませ!」
梓さんの呼びかけに対応する若い店主…

「!」「!!」「!?」「??」
…今の声、どこかで聞いたことあるぞ…
思わず梓さん以外の4人と顔を合わす。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す