生徒会日和。 230
「あっ、ああ、好き、樹、好き!好きぃ、大好きぃ!」
「僕も、歩のことが大好き、だよっ」
「ああっ、嬉しい、あああぁっ!!」
腰を打ち付けるピッチが速くなる。
まだ出しちゃだめだ、と自らに言い聞かせる。歩さんの方も同じなのか、イクのを必死にこらえているような感じがする。
そうして、どのくらい、つづけただろう?
「ひゃあぁっ!」
歩さんの、つながっているところからさらに液が噴き出したように感じた。
「樹…ほんと、私、しあわせ!」
歩さん、イッたんだな。そう思った瞬間、僕は我慢していた液を一気に歩さんの中に送り込んだ。
「ああっ…熱っ、熱い…樹の、ナカにいっぱい、きてる…」
歩さんの中に送り込んだ僕の子種…今日は大丈夫だからいいのだろうが、その量はいつも以上に多い気がした。
「幸せ…樹のいっぱい、私ホントに幸せ…」
瞳を閉じ、本当にその言葉通り幸せそうに、歩さんはうわごとのように呟いた。
ことが終わってしばらくゆっくりしていると、窓から薄日が差し込んできた。
歩さんは身体をむくりと起こして服を着なおしている。
「ありがと。もう思い残すことはないかな」
「思い出、たくさんできた?」
「樹のおかげでね。最後も、すごくいい思い出を残せた」
でもね、と歩さんは僕の方を向いて―
「樹との思い出は、これからも増えていくんだよね」
不意に唇が重なる。
そして悪戯っぽく微笑む歩さん。
「そう、だね」
今までも、そしてこれからも。
僕と、僕の大切な人の思い出は、ずっと続いていくんだ。
『生徒会日和(First Season)』 Fin.