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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 10

楽器を片付けて席に着く。
練習が終わった後は自然とお茶会が始まるみたいだ。

「樹、剣道部を見に行ったんだよな?」
梓さんが聞いてきた。
「はい」
「で、どうした?」
「入部することにしました」

『おおー』
僕が入部、という言葉を口にした瞬間、一斉に拍手が起こった。

「頑張れよー」
「これで剣道部は安心だね!」
「これを機に他の部活動も活発にさせたいわね」
それぞれ、いろんなことを口走る。

「顧問の守山先生は、樹くんのお姉さんと並んで桜樹台女子剣道部の『伝説』と言われてるの」
真希さんが言う。

伝説、か…
守山先生はうちの姉とは違って、穏やかで優しい人だけどなぁ…


―その翌日、僕は剣道部の練習に参加することになった。
道着を身につけるのも、竹刀を持つのも、久しぶりのことだ。

「今日からよろしくね」
守山先生からそう声をかけられた。

守山先生からも期待されているんだ、そう思うと気合が入る。
…同時に、ちょっといいところも見せたいなぁって言う欲も出てきてしまうけど。

男子部員(4人)は剣道初心者なので、経験者の僕をお手本として練習を見せよう、と部長の長森さんが言う。
練習パートナーは女子の部員となる。

…ふと、異変に気づいた。
事前に真希さんから貰った情報では女子の部員は『11人』と聞いた。
しかし、今剣道場にいる女子部員…12人いる!?
道着の奥の顔を見ることは出来ない…なので誰がイレギュラーかはわからない。

とりあえず、練習が始まる。
僕の練習パートナーは二年生の先輩、という。
…それ以外に詳細が不明で、もしかしたらこの人がイレギュラーなのかも…

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