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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 9

…なるほど。
しかし、会長さんのソロでもかなりレベルが高かったのだから、このメンバー全員でやったらどうなるんだろう。
「穂積くん、初めて聞くよね?きっと驚くよー」
春田さんが笑顔を見せる。
「…最近使ってないけど、大丈夫かな」
「大丈夫だよ、何度もやってんだからさ」
少し不安そうな早紀さんの肩を梓さんがポン、と叩く。

「樹くんには私たちのチームワークを見てもらいたいわね」
真希さんが言う。
「それとも、穂積くんも何か出来たりする?」
熱田さんが僕に聞いてくる。

「うーん…僕は楽器はちょっと…」
「そっか…残念」
会長さんの表情が沈む。

生徒会役員としては、参加すべきかもしれない。
ただ、僕は楽器演奏経験ほぼゼロなので…
「機会があったら、樹くんにも教えてあげる!」
会長さんは気を取り直したか、笑顔で僕に言う。

「あ、ありがとうございます」
何だか照れてしまう。

「それじゃ、始めよっか!」
「はい!」
会長さんのかけ声を合図に、演奏が始まる。


―昨日聞いた会長さんのソロも素晴らしかったが、皆さんの結集した力はさらに素晴らしかった。
誰か一人、というのではなく、メンバー全員がレベルが高くて、このままずっと聞き入ってしまいたいくらいに思った。

演奏を終えた皆さんに、自然と拍手を送る。
「サンキュー!!」
会長さんはすっかり調子に乗っている。
でもその姿は可愛い。

「素晴らしかったです」
「ありがとう。嬉しいな」
真希さんも笑顔だ。

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