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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 73

早紀さんが袋に手を入れると、その拍子に電源が入ったのかうぃんうぃんうぃんっ!と言う機械音。
彼女は「きゃ」と小さく悲鳴を上げて手を引っ込める…ってまさか僕の予想斜め上を通り越すアレな玩具か?
歩さんは動じない、葵さんは何だろう?と惚けているが、茜さんは僕と同じ想像をしたらしく、耳まで真っ赤になっていた。

しかし早紀さんは迷う事なく再度そいつを取り出す、ご立派に黒光りしたうぃんうぃんする玩具とか、もうやめて茜さんのライフはゼロです。

「もう…BB弾抜いても電池入ってたら一緒じゃない!」

は?電池?BB弾?ああそうか確かに十分ボッシュート対象…早紀さんの手に握られていた黒くてデカくてうぃんうぃんする玩具。
確かデザートイーグルなんとかマグナムとやらのエアガンだ。

「樹くん、コイツを見て下さい、どう思います?」
「すごく…大きいです…。」
「大きさはいいんです、学校に玩具持ち込まれたら収まりが付かないんです。」
「はぁ。」

玩具と示すステッカーに加えて少々雑な形状とプラスチック感。
模型店なんかで中高生向けに置いてある数千円程度の品と目利きした。

「まぁ他にもあるんですけどね。」

同じくウホ○いい男達とやら18禁の漫画本、ぼく○ぴこDVD、トドメとばかりTENG○と書かれた使い捨てオ○ニー器具(未使用)。

そっちを躊躇いましょうよ、特に最後の方。

「ふむふむ、共通してるのは、おうちに帰ってから楽しみましょうって所だ。」

むしろ没収された男子の性癖、高校一年生にして既にアレな人って少々気になるんだが、問題はそこじゃない。

「参考までに、こっちとこっち、没収された男子は別の人です。」

エアガンの他にもミニ四駆の何とかマグナムや何とかリーガーのマグナムエース、いやそんなんどうでもいい伝説的なネット小説が大ヒットしたツウテンカイザーの超合金ロボ。

ソッチ方面とアッチ方面で問題のあるグッズを手早く早紀さんが仕分けている。

早紀さんよりによってソッチ方面(アッー!)なグッズを茜さんの前に出さないで下さい、真っ青になって口から半霊飛び出してます。

「偏った密かな趣味、オタクにしてもエロにしても隠したいからこそオープンにして誤魔化したい、そういう心理はあるだろうね。」

かなりの茶番劇だったが歩さんは冷静だった。

「…これ、どうしましょう」
「うーん…こっちの玩具類は学校に持ち込まないよう当人に注意した上で返してもいいけど…これはねえ」
歩さんも頭を悩ませる18禁、しかも特殊すぎるブツの数々。

「…そろそろ茜ちゃんの心配をしましょうよ」
葵さんが歩さんと僕に言う。
あ、茜さん、魂何処に行ってしまったのだろう…

「あははは…うすいほんが…あついほんに…なっちゃう…。」

まぁ真面目な話、痴漢騒動の類を軽々しく受け取る男子がホモのいる環境で普通に暮らせるかという問題にも行き着く、というか僕も他人事ではなくなった。

ホモが嫌いな女はいないなんて一部の基準で被害に遭ってる所ニヤニヤ見物されたらたまった物ではない。
転じて一般的な女子高生に性的な何かが放置されれば性的な恐怖感以外の何物でもない、という辺りも理解出来た。

そしてツウテンカイザーは子供の頃に買って貰えなかった、だからこそしかるべき処置の後で元の持ち主に返すべきだ!

(王鷹さんのステルスホークだったら生徒会権限をゴリ押ししてパクってたかも知れないけど)

いやそれより宇宙的狂気に晒された、茜さんのSAN値(正気)がピンチだ。

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