生徒会日和。 66
「え?それってどういう…」
岡崎さんの言ったことを理解できないでいると、いつの間にか根本さんは僕の背後にまわり
「穂積くん…」
耳元で切なそうに囁く…
正面の岡崎さんも、僕に近づき、肌を密着させてくる。
ジャージの中で、股間が熱くなるのが、しっかりとわかった…
岡崎さんは、そっと、唇を重ねてきた。
根本さんも、僕の頬にそっと唇をつけた。
そして、岡崎さんは半歩下がった。
「ねぇ…穂積君のソコ…」
岡崎さんは、視線をソコに向けて、ゆっくりとバスタオルを開いていった。
そこには、水着は無かった。
その2つの膨らみは、もう膨らみというレベルでなくボールのようにすら見えた。
「ソコ…きついでしょう」
根本さんが横に来て言った。根本さんはもう、バスタオルも身に着けていなかった。
岡崎さんほどではないが、想像より大きな胸だった。
そう。ジャージの中は、もう外から見えるくらいに膨らんでいた。
「穂積君も、脱いだら…」
こうなったら、脱ぐしかない。僕はジャージの下とトランクスを同時に勢い良く下げた。
そしてその中のモノも勢いよく飛び出した。
「わぁ…おっきぃ」
「すごい…」
岡崎さんと根本さんが口々に言う。
「あの小説の彼も、密室に女子二人と、っていうのは、なかったでしょ」
「そうだね…」
岡崎さんがそう言って再び近づいてくる。
「ねぇ…もし、あの高校がこの世界にあって、彼に何かメッセージを送れる、としたら、何て言う?」
根本さんが言った。何か、この状況に関してのことを求められていると思うが…僕はいったん目を閉じて違うことを考えた。
僕は、生徒会役員になって、今の僕があるのだ。
彼はまだ何かを始められる状態に至っていない。
「流されないで、決断して、自分の道を歩め。誰かの人生とダブることを心配しているのかもしれない。でも、どんな決断をしても、それは誰と同じでもない、君だけの、人生だ」
彼が、生徒会役員を躊躇した理由の一つに、確かネット上でそういう話を読んだから、のようなことが書いてあったような気がしたので。
二人は笑った。
「何言ってるの〜この状況で『流されるな』っていっても説得力無いよ〜」
…で、ですよね。
じゃあ何故この状況でそんなこと聞いたんですか、と言いたいのですが…
「…でも、穂積くんがこうなっちゃったのは私たちの責任でもあるし…仕方ないよね」
「姫、どうする?」
岡崎さんが根本さんに尋ねる。
「…私、興味あるし…穂積くんがいいなら、したいな」
根本さんは頬を赤く染めて、僕に言った。
それを聞いて岡崎さんは、改めて一歩下がった。岡崎さんももうバスタオルはすっかりはずしていた。
根本さんが僕の前に来た。
「根本さん…」
僕は、根本さんを抱きしめて、唇を合わせた。
「ねぇ…穂積君の…肌を感じたいな…」
僕は、そう言われて、体操着の上も脱いで、何も身に着けなくなった。
改めて根本さんを抱きしめる。
「あと、姫香、とか、姫、とか、呼んで…」