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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 7


「私も高校に入るまでは何もできなかったんだ。真希と仲良くなって、ギターを教えてもらって、ここまで来れた感じかな」
「そうなんですか」
「何事もチャレンジすることが大事だと思うよ。やったことがなくても逃げないこと」
「はい」
「樹くんも頑張ってね。何かあったら何でも相談に乗るよ」
会長さんがそう言う表情が、とても頼もしく見えた。


―翌日の放課後、僕は剣道部を見学することになる。
「女子の部長は私の友達だから樹くんを紹介してあげるよ」
と言うので、会長さんも一緒についてきた。

『剣道部』と重厚そうな木彫りで書かれた札が付けられた扉を開ける。
そこでは練習の真っ最中だった。

僕は会長さんから、女子剣道部の部長・長森奈津美さんと、剣道部顧問の守山さやか先生を紹介された。

「よろしくお願いします」
「よろしく。渚ちゃんの弟なのね」
守山先生は僕の姉と同級生だったそうだ。

うわー、すごく綺麗だ。
それが僕の抱いた守山先生のイメージだった。
女優さんと言われても信じちゃいそうな美貌の大人の女性で、胸もとても大きくて、『頼れる優しい大人の女性』というイメージをさらに強めてる。

「あらあら。どうしたの?」
守山先生の優しい笑顔がまぶしいよ。

「先生、とにかく今の稽古を見せてあげましょう。」
部長の長森さんがそう言ってくれたおかげで、僕は自分を取り戻した。
僕は2人に案内されて会長さんと共に剣道場に足を踏み入れた。


剣道場の端に座り、練習風景を見学する。
女子のほうは長森さんを筆頭に、非常にレベルの高そうな印象を持った。
「去年は決勝で負けたけど、今年は優勝を狙えるくらいになったと思うの」
守山先生が言う。

さて、一方の男子、僕と同学年の4人はというと…
うーん…正直どうなんだろう?
剣道からしばらく離れていた僕が言うのもなんだが、今の状態では心配だ。

僕は守山先生に尋ねる。
「男子の4人は、経験者ですか?」
「何とか勧誘して入ってくれたけど、実は皆初心者なんだ…」
やはり、そうだったか…

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