PiPi's World 投稿小説

生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 4
 6
の最後へ

生徒会日和。 6


まわりでは他の役員さんが、
「うっわー。樹くん大胆ねー。」
「サラっと言っちゃうなんて凄いわね。」
「会長が手玉に取られてる。あの子、実は大物?」
などと言っている。

「ほら、本物よ。」
「ひゃ、真希!!」
真希さんは会長さんの胸を後ろから鷲づかみ。
そのまま揉み出した。



3分後。
「はふぅ・・・」
会長さんは涙目で真希さんを睨んでいる。そこで唐突に真希さんが。
「ほら、本物でしょ?」
むにゅ。
僕の手を取って会長さんの胸に当てた。
「ひゃっ!!」
もちろん会長さんは驚いている。
確かに、感触からしてパッドとかじゃなさそうだ。

そのまま、勢いに任せて自分から会長さんの胸を揉んでしまう。
…柔らかいなぁ。
「ちょっ、んっ、樹くん、皆見てるってば…」
顔を真っ赤にしてる会長さんを見て、僕ははっとして手を離す。

「す、すいません」
「いいのよ、減るもんじゃないから」
「減るよっ!!」
慌てて謝る僕に、真希さんはフォローを入れるが会長さんは照れ隠しか、怒っているのか。

「と、とにかく、樹くんは、一度剣道部を見学するといいよ」
「ま、まあ、そうしてみます」


―この日の会議はそこで終わった。
剣道か…久しぶりだな。
正直上手く行くかはわからないが、見学して、やってみるだけならいいかもしれない。

鞄を持って帰り支度をしようとする。
「樹くん、ちょっと…お話しよっか」
会長さんが言う。
「何かあります?」
「うん、まあ、いろいろね」
真希さんをはじめ、他の生徒会メンバーは挨拶して帰って行った。
会議前のように、室内は会長さんと僕の二人きりになった。

「剣道、頑張ってね」
「どこまでやれるかわかりませんよ」
「結果は二の次だよ。樹くんが入ることで、男子剣道部は部として成り立つんだから」
「まあ、そうですね」

ところで、会長さんにはまだいろいろ聞きたいことがある。
「会長さんって、楽器何やるんですか?」
「あ、もしかして何にも出来ないって疑ってる?」
ちょっと不機嫌そうな会長さんに僕は慌てて言った。
「いえ、ただ単にバンドで何を担当してるのかなと。」
「なあんだ。今は私がボーカル兼ギターよ。聴いてみる?」
「お願いします。」
会長さんは楽しげな笑みを浮かべて、「聴かせてあげる。ちょっと待ってて。」と言うと生徒会室奥にあったさまざまな、カバーをかぶった機材・・・どうやら楽器らしい。その中から小さ目なギターを持って戻ってきた。

「では1曲目!」


その後の15分間は、今までに見たプロのライブ映像よりもすばらしいひと時だった。
会長さんの澄み渡る歌声がギターの旋律とともに生徒会室を満たして、僕はとても幸せな気分になった。


「どう?」歌い終えた会長さんは目を輝かせて聴いてくる。
「清流のように澄み渡るさわやかな歌が、心に沁みました。」
「本当?ありがとう!」
喜ぶ会長さんの笑顔が可愛くて、僕はくらっときた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す