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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 60

朝食を作って食べ、歩さんたち皆さんは学校に行った。
僕は、早く熱を下げて体調を回復させないとな。

横になりながら、ふと昨日見た夢の内容を思い出した。
あの時、僕は野球か剣道かどちらかを続けるかの選択に迫られていた。
元プロ野球選手(中継ぎ投手でシーズン70試合くらい投げた年があるらしい)の伯父さんが監督を務める少年野球チームと、父さんが道場主を務める剣道道場…
…正直、どっちも続けたかったかといわれれば…

―お昼になって体調がかなり回復。
自分で起きてカップラーメンを作って食べる。
普段は見れない平日お昼のワイドショーなんて見ながら。
うん、明日からは学校に行けそうだ。

…あ、そうだ。
昨日歩さんに言った、例のブツを探してみるとするか。

そう思って僕は、かつて姉さんが使っていた部屋に入る。
几帳面な姉さんの性格からか、部屋の中はすっきるとしていて、綺麗だった。

姉さんが桜樹台にいた頃と、教科書は変わっていない。
成績が上がらず苦しんでいる歩さんに、少しでも助けになればいいと思う。
おそらく、真希さんや美郷さん、ちひろさんと一緒に大学に進学したいのだろうし。

…女きょうだいの部屋に入るって、勇気がいるだろうって?
僕にとっては実はそうでもない。
姉さんは女の子らしい趣味にはまったく興味がなく、部屋の中も地味というか、無機質というか。
だから、あまり抵抗なく部屋の中に入ることが出来るのだ。

「さて、どこかな」
姉さんが使っていた学習机や本棚を中心に探していく。

しばらく探して、20分くらい。
「あった!」
学習机の一番下の引き出し、その一番下にそれはあった。
保存状態も申し分ない。
「ないよりはマシだろうし…歩さんに渡そう」
これが歩さんにとって、少しでも助けになれれば、それでいい。

自分の部屋に戻って、横になる。
夕方、皆さんがやってくるのを待つ。

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