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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 54


「ごめんね美幸ちゃん。学校から帰ってきたばかりだろ?」
「私のことはいいの。樹兄さんが心配だったから」
「そうか」
美幸ちゃんが置いてくれたレモンティーを飲む。
うん…温かくて心まで染みる。

「なんか、僕を心配してくれて来てくれる人がいてね」
「えっ、そうなんだ」
「だから、美幸ちゃんはお家に帰ってもいいよ」
「うーん…でも、私もその人たちに会ってみたいな」

「そ、そう?」
「はい。樹兄さんのお友達でしょう?」
「うん、まあね」
「私も、桜樹台に行きたいから、会ってみたいなぁって」
「そうか…」
まあ、悪くはないよね。

「いいけど、弘久さんとか、家の人には言っておいてね?」
「はい。遅くなるなら私も泊まっていいよって言われてます!」
「あ、そうなの…」

…しばらく横になっていると、外から賑やかそうな声が聞こえてきた。
「…来たかな」
ピンポーン
「私、行ったら不味いかな?」
「いきなりはちょっと…」
インターホンで応対する。

「樹くん、来たよー」
「あ…はい」
歩さんだ。
「皆さんいるんですか?」
「うん、生徒会全員ね!」
「そうですか」
「なんか不本意っぽい声だね」
「い、いえ、全然!わざわざ来てくれて、嬉しいですよ!?」
「へへ、そう?ありがとう!」
「開いてますから、入ってきてくださいよ」
「はーい」

歩さんを先頭に、生徒会の方々が続々入ってくる。
「おじゃましまーす」
「樹くんはどこにいるのかしら?」
「こっちでーす」
寝ながら呼びかける。

「おー、樹、大丈夫かぁ?」
「はぁ…」
皆さんが部屋に入ってくる。
もちろん、そこには美幸ちゃんもいるわけで…

「君は誰だ!」
歩さんが美幸ちゃんを指差して言い出す。
「樹くん、妹さんいたの?」
早紀さんが聞いてくる。
「いえ、そういうわけじゃなくてですね…」

皆さんに美幸ちゃんを紹介する。
「僕の従妹の穂積美幸ちゃんです。父さんの弟の娘さんで、今中学二年生」
「初めまして」
「こちらこそどうも」
美幸ちゃんと歩さんがお互い頭を下げる。

美幸ちゃんにも生徒会メンバーを紹介する。
「僕が生徒会の役員ってのは美幸ちゃんにも言ったと思うけど」
「はい、樹兄さんは副会長だったね」
「今ここにいる方々は、その生徒会の役員、まあお仲間さんってことで」
「そうなんですかぁ。樹兄さん以外、みんな女の人で」

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