PiPi's World 投稿小説

生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 3
 5
の最後へ

生徒会日和。 5

「野球部にでも行ってたんですか?」
そう聞くのは僕と同じ学年、隣のクラスの春田茜さん。
ちなみに梓さんと同じく書記。

「ああ、練習の手伝いだよ」
「梓さんが?」
「梓ちゃんは運動部の助っ人に大人気だからね」
そう言うのは2年の一宮早紀さん。
真希さんの妹で、会計を務める。

「うちの学校の男子は樹たちの学年が最初だろ?男子の部活はまだ出来て間もないから、ちょっと見に行ってやってるんだけどね…」
梓さんの表情がどこかさえない顔になる。

「まあ、これを見てくれ」
梓さんが数枚の紙を机に置く。
「先週までに野球部がやった練習試合のスコアシートだ」
その紙を、皆で見る。

18-0、24-0、18-1、22-0…
…見るも無残なスコアが並ぶ。
「酷いだろ」
「これは、ちょっと…」
会長さんも言葉に困っている。

「で、この前の練習試合には私が助っ人として参加したんだ」
「梓が行ってマシになるの?」
真希さんが聞く。
「まあ…たまたま満塁のチャンスが出来て、そこで私がホームランを打って」
「す、すごいですね!」
思わず感嘆の声を出してしまう。

「でも、その4点しか取れずに負けちゃったよ」
「スコアは?」
「33-4」


『なんでや、阪神関係ないやろ!!』

…一斉に皆突っ込みました。
「…なんなんですか」
「いや、そのスコア聞くと無性に」
会長さんが照れ笑いする。

「…まあ、それだけ悲惨なんだ」
「わかります」
「とまあ、最近の目下の問題は男子部活動の強化でね。」
「そうそう。放課後をティータイムにしてるように言われてるけど、議論も結構してるのよ。」
「私たち生徒会は軽音部も兼ねてるんだけど、最近はこの議題や今日のように加勢することさえあって練習もままならないのよ。」
と、みんなが口々に言った。

会長さんが僕に近づいてきた。
「そこでお願いなんだけど・・・」
ちょっと胸を突きだすようなポーズをとる会長さん。
あ。今気づいたけど、会長さんって小柄なのに胸は結構あるみたい。DカップかEカップ?
「剣道部に入ってくれない?」
僕は、目の前で見上げてくるちっちゃくて可愛い会長に問いを発した。
「質問があります。」

「ふふーん。何かな?」
会長は面白そうな表情で返してきた。
「・・・会長、今の話は、本当ですか?」
「どの部分?」
「全部です。男子部の強化、生徒会と軽音部の掛け持ち、放課後ティータイムを楽しんでる件、剣道部の陣容、それと会長さんのその胸のサイズ。」

「なかなかズバっと・・・って何サラっととんでもない質問してるのよ!」
会長さんは何気ないように言った、僕の発言内容に気づいてちょっと怒った。そんな姿が結構可愛い。

「まあまあ、落ち着いて。質問の答えだけど、全部本当だから。」
副会長の一宮真希さんがなだめに入ってきた。
「私と歩、それに曽根さんと早紀は元々軽音部だったのよ。茜ちゃんと葵ちゃんにも入ってもらったけど。結構軽音部の評判はいいんだから。あと剣道部の陣容は女子が11人、これは3年が4人で2年が3人で1年が4人ね。男子は1年が4人よ。貴方が剣道部入りしたら男子もチームで出場できるわ。それに安心して。会長のこの胸は本物だから。」

「ちょちょっと!!真希!!」
胸の事まで答えられて会長さんは慌てだした。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す