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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 44

「そんなネガティブな言葉は真希さんから聞きたくないです…真希さんは強くて優しい人だと、僕は思ってますから…」
「樹くん…ありがと」
夕日が、真希さんのほうに差し込む。
真希さんの黒髪のロングヘアは、夕日に反射して、素敵だった。

「好きだよ…」
真希さんが、不意に、僕と唇を重ねた。
突然のことで戸惑ったが、僕もそれを受け入れ、真希さんの身体をさらに強く抱きしめる。
真希さんの豊かな乳房の感触が、胸に密着してよくわかる。
思わず、真希さんのお尻に手が伸びてしまった…

唇が離れた。
「ここじゃ恥ずかしいから…続きは、私のとっておきの場所でしましょ」

さっきまで居た校舎裏の庭園から少し歩くと、学校の建物とは雰囲気の異なる小屋のようなものがある。
「…これは一体?」
「入ればわかるわ」

小屋の中は畳が敷かれた和室。
庭園に通じるように縁側まである。
「茶道部ですか」
「そのとおり。一時期ここにいたんだけど、顧問の先生が定年で退職されて今は休部中」
「そうですか」

真希さんは僕の手を引いて和室に上がる。
縁側と接する通路の襖をそっと閉めて、部屋の明かりを点した。

…とっておきの場所か。
清楚で落ち着きがあって、大人の女性の雰囲気がある真希さんらしくて素敵だ。
茶道部にいたんだ…それはちょっと意外かも。

「続き、する?」
真希さんはニコッと微笑んで、僕に尋ねる。
「真希さんが良いなら」
「ふふ、アレだけしときながら、後には引かせないわよ」
…そうきますか。

真希さんは、自分から顔を近づけ、僕の唇を奪う。
僕もそれに応えて、真希さんの身体を抱きしめる。

真希さんの身体を支え、ゆっくりと畳にその身体を寝かせる。
真希さんを、上から被さるように見つめる。
「手馴れてるわね」
「それほどでもないです」
さやか先生はともかく、歩さんのときも僕がリードできていたのか正直怪しい。
今もちょっとカッコつけてやっているのだが、真希さんはどう思っているのだろう…
正直、真希さんは経験豊富な大人の女性みたいな感じがする…2つしか歳が違わないのに。

「私、これでもこういうの初めてだからね?樹くんにお任せするわ」
「わかりました」
…意外だったが、まあ良いだろう。

顔を近づけ、もう一度、真希さんとキスをする。
「ん、ん、う…」
真希さんの喉が鳴る。
僕のほうから舌を入れると、真希さんもそれに応えて、舌を差し出してきた。
今度は濃厚なディープキス。

「んはっ」
唇を離して真希さんの顔をうかがうと、また、頬を涙が伝っていた。

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