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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 38

―C組
すでに生徒達は帰りの支度をしている。

「ちゃんといるかね?」
「言伝したから、たぶん」
朝と同じ、窓際の席を見てみる。

「いるね」
「OK,呼びに行ってくる」
春田さんがC組の教室に入る。

少しやり取りをした後、二人で教室を出てきた。
朝日さんは僕のほうを見て、ハッとした表情を見せる。

「初めまして。生徒会副会長の穂積樹です」
「あ、あの、あの…」
顔を真っ赤にして、俯いて、何かオロオロしだす朝日さん。

「…あれ?第一印象で失敗した?」
「いや、失敗というかねぇ」
「樹くんの爽やかさは反則だよねー」
春田さんと熱田さんはニヤニヤしながら僕を見る。

…もう、何なんだろう。
「樹くんはモテそうなタイプだ」
「それに加えて女の子を泣かせるんだ」
「あの、イメージで語るのは勘弁してください」
…決してそんな男ではないです、僕。

朝日さんを連れて生徒会室へ。
室内には例の3年生3人組と早紀さんがいる。
今日も真希さんと梓さんは別件でお休みか。

「やぁ、みんな来たね」
歩さんがニコリと笑ってこちらを見る。
「あなたが朝日菜摘ちゃんね?」
「は、はい…」
さすがに生徒会長を前にしているからだろう、朝日さんはものすごく緊張していた。

ガチャリ
「よーっす、遅くなりましたー」
そこに、梓さんがやってきた。
「あ、今日はこちらですか」
「んー、部活の助っ人も大事だけど、こっちが本業だしな。樹もそうだろ?」

「まあ、そうですよね」
「だろー?」
などと軽い会話を交わす。
…その間も朝日さんは緊張した様子は変わらなかった。

「さて」
全員が着席したところで歩さんが話を切り出す。
「朝日菜摘ちゃん」
「は、はい…」
「貴女が今日ここに呼ばれた理由…わかるよね?」

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