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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 34

…まあ、その辺はまた別の機会に…

「さて、今日も始めよっか。樹くん、お願いね」
「あ、はいっ」
前のときのように、僕が要望を読み上げる形だ。

『昼休みの校内放送でアニソンはNGなのでしょうか by放送部』

「…いや、アリでしょ」
歩さんが即答する。
「むしろ、どんどんかけて欲しいですよー。世界に誇る文化なんですからっ!」
力説する早紀さん。
あぁ、早紀さん、もしかしてそっち方向の人なのか。

「どうせだったら私のコレクション持って来て流してもらいますよ〜」
「うん、早紀ちゃん、持って来ていいから次行こうか」
歩さんが早紀さんを制する。
早紀さんはまだ何か喋りたかったようで、不服そうだったけど。

『購買部のあり方が納得いかないです…早い者勝ちのシステムを改善して欲しいです。あと、品揃えも』

「ああ、これはわかる」
「確かにね」
歩さんとちひろさんが口をそろえる。

桜樹台高校には立派な学生食堂がある。
メニューも相当だが、値段がリーズナブルで非常にありがたい。
もちろん僕も毎日利用させてもらってます。
―それもあるけど、購買にも人気の商品があって利用する生徒は結構多い。

「梓ちゃんはいつも行ってるみたいですけど」
「…あー、この前人気ナンバー1の焼きそばパンを3つも持ってたのが」
早紀さんの言葉に、美郷さんが返す。
…梓さん。容赦ないな。

「確かに、梓みたいな体力馬鹿ばかりが得をするのは納得いかないね」
歩さんが言う。
…さりげなく酷いこと言ってませんか?

「事前注文制にしますか」
「それがいいかもね」
熱田さんの提案に美郷さんが頷く。

「一度業者さんのほうに折衝してみようかな…悪いことは言わないと思うし」
歩さんがそう言ってこの案件は決着へ。

『マラソン大会が苦痛です』
『体力測定に持久走って必要なんですか?』

「…うん」
「…確かにね」
「…いらないって言いたいよね」
遠い目をする3年生トリオ…皆さん運動苦手なんですね。

「まあでも、体力向上のためには必要なんですよ」
「…樹くんは運動できるからいいんだよ」
歩さんが毒づく。

「体力テストは仕方ないですよねー。マラソン大会はいりませんけど」
春田さんが言う。
「…元陸上部が何を言う」
「…知ってたんですか」
突っ込む美郷さん。
さすが新聞部の情報力…なんか怖い。
「…陸上部といっても、短距離専門だったんで、マラソンは苦手なんですよ」
春田さんはそう弁明する。

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