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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 31

「あ、あー…そうなんですか」
うちの新聞部はかなり本格的だと聞いたことがある。
熱田さんに貰ったことがあるけど、見出しが派手でそのまま駅やコンビニのスポーツ紙売り場に並んでいてもおかしくないレイアウトだったのを思い出した。

春日井先輩はニヤニヤ笑みを浮かべてこちらを見る。
「うん、早紀の言うとおり、かなりのイケメン君だ」
「早紀さんと仲がいいんですか」
「同じクラスなんだ」
というと、この人は2年生か。

「…ところで、僕に何の用でしょう」
「んー、毎年恒例の生徒会役員インタビューですよ。ちょっと時間貰うけどいい?」
「あ、はい」

今日は他の役員の皆さんも用事があって遅れると聞いている。
新聞部の方々も生徒会には協力的なようだし。
何より、この春日井さんが明朗快活で、テキパキとしていて初対面だけど僕の中ではすごく好感度が高くなった。

インタビューの場所として連れてこられたのは図書室。
幸い、ほかに人がいない。
「他の役員さんにはインタビューされたんです?」
「大方ね。残りが書記の真希先輩と君なんだ」

春日井さんがメモ帳を出す。
「樹くんのお姉さんは、桜樹台剣道部の伝説の存在だったらしいね」
「まあ、大会で負けなしだったらしいですからね」
「でしかも、生徒会長だった」
「ええ、それは初めて知りました」
「お姉さんとは、あまり話してないの?」
「うーん…今は一緒に暮らしてないし、結構気難しくて厳しくて、ちょっと怖かったんです…」
「そうなんだ…」

「剣道部ってどうなのかな?樹くんのほかに男子はいるの?」
「一応4人いて、試合は出来る状態です。でも、僕以外は初心者なので、まだ時間はかかるでしょうね」
「そうなんだ。頑張ってね」
「はい」
「ちょっぴり樹くんには期待してるの」
「そうですか?」
「うん、2年の女子に誉さとみ、っているでしょ?」
「誉先輩ですか」
「さとみも同じクラスだからね。樹くんのこと『あの子すごいよ!ハンパなく強いよ!』って言うんだから」
「はぁ…」

そういわれると、少し恥ずかしいというか。
…期待されると不安なんです。僕、プレッシャーに弱いタイプで…

「まあ、剣道部に関してはこの辺で」
「はい」
「次。生徒会の雰囲気はどう?」
「最初は不安でしたけど、今は楽しいですね」
「男子が入ってきた今年から導入された『優良推薦枠』の最初の役員だね」
「…まあ、理由はアレですけどね」

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