生徒会日和。 30
「あぁ、はぁ、あぁん」
歩さんの吐息が僕の顔にかかる。
先ほどとは違い、甘く、熱い喘ぎ声だ。
「あ、あん、いっ、樹、くんっ」
「はい」
「キス、して…」
繋がって、腰を動かしながら、僕は歩さんのリクエストに応えてキスをする。
「んんん〜」
ついでに、手のひらで歩さんの乳房を揉んでみる。
「ん〜〜〜ん〜〜」
歩さんが呻る。
「あっ、あん、すごっ、樹くんの、奥まで当たってる…あんっ!」
徐々に腰を動かすスピードを速めると、歩さんの声が昂ってくる。
「歩さんの中も、すごくいいですよ」
「はっ、あっ、ありがと…んあぁああっ!!」
ズンズンと突いていると歩さんの身体が大きく仰け反る。
倒れそうになるので慌てて両腕で抱き寄せる。
「あっ、あっ、あっ…」
歩さんの切ない声が響く。
そろそろ、こちらも限界だ。
僕もラストスパートに突入する。
抱きしめたまま激しく腰を動かした。
「う…あっ、あっ、ああーん!!」
歩さんがイくのと同時に僕も限界を迎えた。
とっさに抜こうとするが、歩さんの両足が僕の腰を締めていて離せない。
びくん!びくん!と僕は歩さんの中にたっぷりと射精した…
「あ、あああ…熱い、熱いよ…」
歩さんがうわ言のように囁く。
「歩さん…」
「樹くんの、すごく、中で、感じる…」
「中に出しちゃいました…」
「今日は大丈夫な日だよ。でも…樹くんとだったら、赤ちゃん出来てもいいかも」
…それは本気ですか、と聞こうとしたら、歩さんが顔を近づけ、唇を重ねてきた。
歩さんと肌を重ねていた時間は、すごく長く感じたけど、それがまた心地よかった―
―それから数日。
生徒会と剣道部と交互にこなす日々が続く。
この日は、授業後は生徒会の会議を行う。
帰りのHRが終わり、支度を済ませて生徒会室に向かおうとすると
「おーい、君っ」
後ろから女子の先輩らしき人に声をかけられる。
「僕ですか?」
「うんうん、穂積樹くんだね?」
長い黒髪を後ろでひとつに束ねている、かなりの美人さんだ。
…しかし、僕はこの人のことを全く知らない。
「そうですけど、僕のこと知ってるんですか」
「や、生徒会の役員だし、有名人だよ?」
「そ、そうなんですか…ところで、貴女は…」
「あ、ごめん。初めまして、だよね。私は春日井澪。新聞部の副部長なの」