生徒会日和。 228
今まではどちらかが両方を脱がしていたような気がしたので、一見普通のように見えて、この沈黙はすごく緊張感のあるものに感じた。
当然というべきか、僕の方が先に脱いで、歩さんをじっと待つことに。
その歩さんの手の動きはゆっくりだった。
「なんか、ドキドキしてる」
「僕もだよ」
窓からの光を背景にシルエットになる歩さん。
眺める僕は…何もつけていない状態で光を浴びて、そしてこれから使う部分だけ目立っている。歩さんからはどんなふうに見えているんだろう?
歩さんはついに最後の一枚を、外した。
「お待たせ」
何も身に着けていない歩さん。
自分から外して見せたのは初めてかもしれない。
小柄ながら出ているところは出ているのは、今までにも見て、僕が一番知っている。
そして、ほぼ全身が感じやすいのも……
「大好き」
抱き着く歩さん。
すぐに唇が重なり、深く、熱く、濃厚なキス。
僕も、歩さんの背中に腕を回し、歩さんの体を引き寄せる。そして、歩さんの唇の間に舌を入れる。
舌の絡み合いが、長く、続いていく。
さすがに苦しくなって唇を離したあとも、僕は休みなく歩さんの頬や耳元や首筋をキスしていった。
歩さんは声にならない声をあげ続け、ふっと力が抜け倒れそうになってしまう。
僕はそれをしっかりと受け止め、歩さんの身体を真ん中の机の上に寝かせた。
「樹…」
もう一度唇を重ね、その後は首筋、さらに胸にキスし続ける。
両手で柔らかな胸の感触を味わいながら、唇と舌で愛撫を続けた。