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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 220

「もちろん」
その言葉に、短く返す。
歩さんは、僕の言葉を聞いて、安心したのか、幸せそうな笑顔を見せた。

「樹とは何度もしたけど、今日のは、今までとは違う感じがした…ただ気持ちよくなりたいだけじゃなくて…うまく言葉ではあらわせないんだけど…」

「大丈夫。十分伝わってる」
僕は歩さんの言葉を遮り、その可愛い唇にそっと触れる。
歩さんの手が背中に回り、そのまま長いキスへ。

「ありがと、樹」
「僕のほうこそ…歩にお礼を言わなくちゃ」

その後服を着なおす。
歩さんはなぜかそのままだったので聞くと、『このままシャワー浴びる』なんて言う。
僕はその姿を見送るように歩さんの家を出て、帰路についた。



…3月
1年が過ぎるのはあっという間だ。
まるでついこの間生徒会に呼ばれ、役員になったような気がする。
そこからは、自分でも思いもしなかったほど、濃密な時間を過ごしてきたような気がする。

今日は卒業式。
歩さんとの関係はその後も変わらないだろうけど、今日が一端の区切りでもある。

残念ながら、雲ひとつない快晴、とはいかなかった。
吹く風もまだちょっと冷たい。

式が始まるまでにはまだちょっと時間がある。
自分の席を離れ、トイレに行くと、ちょうどそこで早紀さんと鉢合わせになる。

「あ、樹くん」
いつもと変わらない。
憧れ、追いかけ続けた姉・真希さんも今日が卒業の日だ。

「真希さんはいつもどおりですか」
「うん、これくらいで変わるお姉ちゃんじゃないしね。でも、式でどうなるかなぁって」

そこで普段見ないセンチメンタルな真希さんの表情とか見れたりするのだろうか。

「歩さんの卒業生代表スピーチが心配で心配でって朝から言ってたくらい」
「真希さんらしいですね」

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