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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 211

…この人ならやりかねない。
歩さんは、僕の事を何よりも優先してくれる人だから。


そんなたわいの無い話をしながら、僕らは歩さんの家の近くまで来た。
「ねぇ、樹…」
突然歩さんは立ち止まって、真面目な顔をして僕に問い掛ける。
「どうしたの?」
「もうちょっと、一緒にいたいな」
歩さんは僕の腕に、自分の腕を絡ませる。

「もうすぐ家に着くけど…」
「今日はママ、帰りが遅くなるっていうから、家にあがっても大丈夫だよ」
歩さんは微笑んで言う。

「うん、分かった」
時間もまだ大丈夫だし、せっかくの歩さんのお誘いを断わる理由もない。
「ほんと?ありがとっ♪」
歩さんは無邪気に笑って答える。

僕達は腕を絡ませたまま、歩さんの家に入っていった。


「飲み物持って来るから、ちょっと待っててね」
そう言って歩さんは部屋から出る。
何ヶ月か前、ここで激しく求めあった時以来の歩さんの部屋は何だか懐かしく感じた。
窓から夕日が差し込む。
あの時はちょっと歩さんに意地悪なことも言ったかもしれないけど、お互いに愛を確かめることができたと思う。

「お待たせ」
歩さんが2人分のジュースを持って部屋に戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう」

2人並んでテーブルに座り、ジュースを飲みながら、僕は歩さんに話しかける。
「改めて、合格おめでとう♪」
「うんっ、ありがとう♪」
満面の笑みに思わず僕もほっとする。

「これで私も春から華の女子大生だよっ。」

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