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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 21

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『女子のスカート丈の規制の撤廃を』

「これ、男子の字ね」
会長さんが不愉快そうに眉をひそめる。
「男子ってのは、そういう生き物なのね」
「まあ…すみません」
「うん…いや、樹くんが謝らなくていいんだよ。君はそういう人じゃないもの」
会長さんは慌ててフォローする。

「つまりアレだね。スカート丈の規制撤廃だから、足首あたりまでびろーんと伸ばしちゃっていいわけだ」
春田さんがニヤリと笑って言う。
「それは期待されてないだろうけどね」
僕は苦笑いするしかない。

「どこのスケバンよそれ。」
「ダサいわね。」
「似合う娘いるの?」
口々に辛辣なコメントが飛び出します。春田さんの提案も不評のようです。
さて気を取り直して…
「逆の提案もありますよ。女子の制服にもズボンを認めてほしいと。「痴漢にスカートの中をいじられるのはもうたくさんです」とのことです。」
「まあ、それもわからんでもないわね」
真希さんは納得の様子。
「葵ちゃん、電車通学者として、どう?」
「私は被害にあったことはないですけど…周りではそういう声をたまに聞きますね」
会長さんの問いに熱田さんが答える。

「痴漢、多いんですか?」
「ここは去年まで女子校だったからな、狙ってる奴もいるんだよな」
そう言うのは梓さん。
「体育で使うハーフパンツを穿くとか、対策はいろいろ講じているんだけどね」
会長さんは腕組みをして何かを考えているようだ。
「まあ、まずはそれぞれの自己防衛。それでもなくならないようなら、次を考えましょう」
会長さんがそう言ってこの事案の話は終わる。

「次ですが、そんな電車通学に関する要望です」

『学校の最寄り駅の電車の本数を増やして欲しい』
『桜樹台駅(最寄り駅の名前)、普通しか止まらない…ちょっと不便です』

「これは…鉄道会社に言ってよ」
会長さんも困り顔。

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