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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 189

そんな会話をしていたらあっという間に家に着く。
「樹一人だけだよね」
「母さんは仕事で夜まで帰ってこないんだ」
「樹が熱出したときはちょうど出張だったって」
「あの時はほんとに…みんなに助けられました」
歩さんが家にやってくるのはそれ以来のことだよな。

「どうぞあがってください」
「お邪魔します♪」

歩さんの家に上がったときもそうだけど、その逆もまた緊張する。それ以上かもしれない。
歩さんはというと僕より先にトテトテ歩いてしまって後を追わないといけない状態。
相当興味深そうにきょろきょろしてるけど…そんなに珍しいものはありませんよ?
中も歩さんの家よりは広くないし…

「まあ、リビングにどうぞ」
このままだとどこに行くかわからないので、とりあえず一声。
「何か飲みたいものあります?」
「炭酸じゃなければなんでもいいよ」

冷蔵庫の中を確認する。
コーヒーやミルクティーも作れるけど、歩さんにはこっちのほうがいいな…と思い、オレンジジュースを開ける。
2人分のグラスを出してそれぞれに注いだ。

「どうぞ」
「ありがと!」
「歩のほうもお疲れ様、ってことで」
「うん、ありがと。樹がいてくれたから、頑張れたよ」

そう言って笑顔でジュースを飲む歩さん。
僕がいたからって言ってくれるのは嬉しいけど、歩さんの努力が一番だと思うのです。
やっぱり真希さんの言うとおり『やれば出来る子』なんだろう。

「お母さん帰ってくるのは何時くらい?」
「ん?…早くて6時ごろだと思うけど」
「………久しぶりに樹と…ぃな」
「?何て言いました?」

「…樹と………したいなって………」

…一瞬思考回路が止まる。
歩さんの直球過ぎる言葉、ようやく理解したときには歩さんの顔はほんのり赤く染まっていた。

「ええと…」
何と言えばいいんだろう。
「…とりあえず、僕の部屋に行こうか」
「うん…」

とりあえず、まずは歩さんを僕の部屋に案内する。

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