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生徒会日和。
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会日和。 188

「そうだね…」
腕を組んで深く考え出す歩さん。もしかしてノープランだったんですか。
その姿も可愛いからいいんですけど。

「……そうだ!樹のお家に行きたい!」
「え…僕の家?」
「樹を家に招いたことあったでしょ、今度はその逆」
歩さんを家に…そういえば僕が寝込んで時にあったけど…

「前にもありましたよね」
「あの時はみんなで行ったから。今度は二人きりね」

…まあいいだろう。母さんは仕事で夜まで帰ってこないし。

「まあ、いいでしょう…じゃあ行きますか」
あんまりここにいると周りの目が気になるし。

「うん…」
歩さんが僕の後についていこうとした瞬間…

ぐぅううううううううう

…野獣の雄叫びのような音がどこかから響く。
「何だ!?」
振り向くと、歩さんが俯いてお腹を押さえていた。

「…ごめんなさい。その前に腹ごしらえしたいですぅ」

…というわけで、僕の家に行く前にお昼を取ることに。

女の子と一緒なら外食にはムードが必要、なんて思うけど歩さんはそんなムードよりも食欲優先の方なので気を使うことはない。ましてや今は腹減りモードだし。

「うふふふ、これは久しぶりだぁ」

…だからって特盛牛丼を食べる女子高生って正直どうなんだろう。
しかも久しぶりって、以前にもあったんですね。

「ホントよく食べますね、歩は」
「樹が少食なんだよっ」
いやいや、僕だって大盛注文しましたがな。

「よく太りませんね」
「そういう体質なんだよ。ママもああ見えてすごく食べるんだよ」
…希さん、ああ、母親譲りってことなのか。

「ふー」
「お腹いっぱいですか」
「ラーメン屋一件くらい行けるんじゃないかな、今は行かないけど」
…おいおい。

食べ終わって会計を済ませ、店を出る。
会計は別々、歩さんが「樹の分も出してあげるよ」なんて言ったのだが、男としてソレはどうかと思ったので結局別に。
…歩さんは裕福なご家庭の一人娘のようで。

「ふふふ」
「楽しいですか」
「樹のお家に行けるんだもん」
「特に何もないけど…以前も見たと思うけど」
「樹と2人でいられることが楽しいの!」

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