生徒会日和。 167
…少し油断していた。
その瞬間、僕の頬に伸びる手の感触。
「その、男らしくなった樹くんを、感じてみたくなる」
茉莉花さんが囁くように言うと、隣の茉莉亜さんが目を細めて微笑む。
…なんだ、このわけのわからない、それでも胸がドキドキするこの気持ち。
目の前の双子は、さっきとは少し違う…それでも笑顔で僕を見つめている。
……………
…!?
なぜ背後に気配?そう思った瞬間、だが遅かった。
茉莉亜さんの両腕が僕の肩にかかり、抱きつかれる。
「ま、茉莉亜さん…」
「会長さんには悪いけど、この気持ち、止められないんだよね」
茉莉花さんはというと、正面から僕に顔を近づけ
「…今日のこと、内緒にしてね」
そう言って、唇を重ねてきた―
突然の感触に、僕は戸惑うしかなかった。
茉莉花さんはそんなのお構いなしに僕に身体を寄せ体重をかけ、抱きついてくる。
遠くで、カチャ、と生徒会室のドアの鍵を閉める音がした。
茉莉亜さん、いつの間に…
「マリア、先にいいかな?」
「そういってるけど、したくて堪んないんでしょ?」
「…まあね」
茉莉花さんは僕に抱きついたまま、そんなやり取りを茉莉亜さんと交わす。
意外に豊かな胸の感触が、僕に押し付けられた。
…あの夏休みのお泊りのとき、温泉で3人一緒になった際に言ってた…もしかしたらこの双子、2人とも僕に気があった、そんな気が、今更ながらした。
「あふっ!?」
そんな物思いは、茉莉花さんが僕の股間に伸ばした手で、一気に現実に引き戻された。
「わぁ、すごい…樹くんのソコ、硬くなってる、しかもかなり大きい」
「へぇー、見てみたぁい」
茉莉亜さんがいつの間にか茉莉花さんの隣にやってきて僕の手前に跪く。
茉莉花さんは僕の股間周りをズボンの上から撫で回し、その感触を楽しんでいる様子。
「すごいなぁ…こんなに大きかったら、会長さん大変だろうなぁ」
「ちっちゃいもんね…あの人…」
まあ、そうかもしれない…
歩さんはいつも僕のを受け入れるとき、苦しそうな顔をする。
それでも何も言わない。そんな姿にグッと来てしまうのが本音だ。