生徒会日和。 16
「は、いったぁ…」
苦しそうな表情を浮かべながら、さやか先生が言う。
「さやかさん…?」
「んっ、樹くんの、すごく、うっ、あっ…」
ギュッと瞳を閉じ、歯を食い縛る。
『ぶちっ』と何かを引き裂くような感触が僕の先端を襲う。
その後は、締め付けが心もち緩んだような感じがして、ゆっくりと腰が沈んでいき、僕のを飲み込んだ。
さらに腰が沈み、僕の先端が奥に触れるのを感じた。
入りきらないらしくて、まだ根元が少し、入らずに残っている。
「さやかさん、大丈夫?」
「ええ・・・大丈夫よ。」
さやか先生は気丈に微笑んでいる。
これに近い微笑は道場で何度かみたことがある。稽古や試合で怪我した人が気丈に耐えている時の笑みだ。
さやか先生、絶対無理してる…
そうは思ったが、今やめようと声はかけられない。
彼女は、さらに力を振り絞り、奥まで僕のを飲み込もうとする。
ずぶっ
「くっ、うぁああああああああ!!!!!」
根元まで入った瞬間、さやか先生が悲鳴のような叫び声を上げた。
「はあ、はあ、はあ…」
さやか先生の息遣いが荒くなり、とめどなく涙が落ち始める。
お互いに背中に腕を回し、抱き合う格好になる。
「さやかさんも、初めてなんですよね…?」
僕は思い切って尋ねた。
「…やっぱり、分かっちゃったか」
さやか先生は気丈に微笑む。
「お姉さんを装っていても、ここだけは…」
「初めてが先生、いや、さやかさんで、僕、良かったです」
「…私も」
さやか先生の頬を、一筋の涙が伝った。